日本人ボクシング史上で最も偉大な勝利は「ファイティング原田vsエデル・ジョフレ」(1965年:愛知県体育館)で、誰も異論はないでしょう。

リング誌が60年代10年区切りでのFighter Of The Decadeに選んだジョフレ。

バンタム級はタイトル奪取の試合と8度の防衛戦の全てをKOで飾りました。この間に、オリジナル8は10階級まで拡大していましたが、一団体時代はの偉業です。

生涯キャリアを通じて黒星は、原田に付けられた2敗のみ。

原田に連敗したあと、3年3ヶ月ものブランクからカムバック、フェザー級の世界王者にもなった黄金のバンタム。このとき、ジョフレは37歳。
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そもそも「日本人が勝った」という前提を外しても、ジョフレを上回る評価を得たボクサーは数えるほどしかいません。

Fighter Of The Decadeという枠組みを、1940年代以降で振り返ると、以下の8人となります。

40年代=ジョー・ルイス、50年代=シュガー・レイ・ロビンソン、60年代=エデル・ジョフレ、70年代=ロベルト・デュラン、80年代=シュガー・レイ・レナード、90年代=ロイ・ジョーンズJr.、2000年代=マニー・パッキャオ、2010年代=フロイド・メイウェザー。

60年代はリング誌でもモハメド・アリとジョフレが交錯するなど〝諸説あり〟ですが、ジョフレの歴史的評価がこの8人に数えられているレベルにあるのは明らかです。

「原田のジョフレ」を超える勝利を Fighter Of The Decadeの視点から考えると、パッキャオやメイウェザーですら親近感がわいてしまいます。

では、現時点で2020年代Fighter Of The Decadeの最有力候補カネロ・アルバレスもジョフレとの比較で優っているのは欧米での注目度と巨額の報酬だけなのでしょうか?

現時点で例えると、ノニト・ドネアとゲンナディ・ゴロフキンに擬えることもできるでしょう。

あるいは、軽量級史上唯一のPFPにして、その座を2年も守ったローマン・ゴンザレスとカネロなら、歴史的評価はどちらが上か?

ジョフレの歴史的評価がドネアやロマゴンを下回ることは考えられないから、そういう名前と比較してる時点でカネロはジョフレの下、なのでしょうか?

欧米での注目度や報酬を度外視して、現在のボクシングシーンで「ジョフレ超え」が本当に不可能なのかを考えてみます。