日本人の生息が許されない、禁断の階級。

階級の連続性を考えると、スーパーミドルならわかります。8ポンドのリミット差があるミドル級とスーパーミドル級の間に、ブラキストン線が存在するだろうことは、十分予想出来ます。

しかし、現実には最長不倒のミドルから二つも下のウェルター級で、日本人を寄せ付けない強烈な結界が形成されているのです。

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軽量級では団体統一戦でも日本国内で好き放題に出来るというのに、どうしてウエルター級では日本人が近づくことすら許されないのでしょうか?

もしかしたら、軽量級は「日本」に過ぎず、本当の「世界」はウエルター級だからなのでしょうか?

8月31日現在、ウエルター級の日本人ボクサーは72人。

寺地拳四朗らが活躍するジュニアフライ級の71人人、井岡一翔や中谷潤人がトップ戦線を形成するジュニアバンタム級の128人、井上尚弥が君臨するジュニアフェザー級の152人と比べると少ないものの、数字上は日本人がらみの世界タイトルマッチがもっと頻繁に行われていてもおかしくないはずです。

もちろん、世界のボクシング市場はフェザー級から潮目が変わり「ライト級以上になると日本人が好き勝手できないクラス」(村田諒太)になります。

ライト級の日本人ボクサーの数が108人と聞けば、競技人口が世界との距離を測るのに何の役にも立たないことがよくわかるでしょう。

ライト級で張り巡らされた〝日本人立ち入り禁止〟のイエローテープは、ウエルター級にもなると高圧電流が流れる鉄条網になります。

日本人がまだ一度も味わったことのない、禁断の果実ウエルター級。

「日本人では無理」。そんな忠告が貼られた鉄条網を突き破るファイターはいつの日か現れるのでしょうか?

それとも、例え4団体17階級の大水増し時代ですら、近づくことすら許されないのでしょうか?



〝津軽海峡冬景色〟。

まだまだ続きます。