
8月最後の金曜日のお昼休み、だから何だというわけはありませんが、日経新聞の「なんでもランキング」コーナーから。
今回のランキングはスポーツノンフィクション。
スポーツなんて、大谷翔平が典型ですが「見ればわかる」の世界。そこに冗漫な解説や活字は不要ですが、そこで光を浴びるのは勝者だけです。
敗者をクローズアップする、別の角度から勝者に迫ることでスポーツを描く活字が意味を持つのかもしれません。
そういう意味では、現時点で大谷翔平をテーマにしたスポーツノンフィクションの名作はありえません。
今は、彼のパフォーマンスこそがドラマであり、そこに言葉など邪魔になるだけです。
大谷翔平については、あと10年はそんな言語不要、問答無用の時代が続くでしょう。
対戦相手だけでなく、作家にとっても扱いにくい怪物です。
さて、ランキングです。
▶︎10位:イチローの流儀(小西慶三)
▶︎9位:「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー(高橋秀実)
▶︎8位:サラリーマン球団社長(清武英利)
▶︎7位:知と熱(藤島大)
▶︎6位:狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死
▶︎5位:詰むや、詰まざるや 森・西武vs野村・ヤクルトの2年間
▶︎4位:オシムの言葉(木村元彦)
▶︎3位:江夏の21球(山際淳司)
▶︎2位:木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(増田俊也)
▶︎1位:敗れざる者たち(沢木耕太郎)
10作品中、8作品が21世紀になってから発表さました。
3位の「江夏」と1位の「敗れざる」が昭和の偉大な爪痕です。
「江夏」が最初に発表されたのは1980年のナンバー誌増刊号でしたが、「江夏」と「敗れざる」はいずれも70年代を扱った名作でした。
コメント
コメント一覧 (2)
劇画調と言いますか、純文学かと言われればそうでは無く、ノベルズかと言われるとまた違う。山際淳司の代表作ではありますが、作品全体を通して見れば割と異質な存在。
あの深みは初読でしか味わえないです。ベストなシチュエーションで記憶を無くしてもう一回読みたいです。
フシ穴の眼
が
しました