スポーツイラストレイテッド(SI)誌から「Shohei Ohtani Isn't Babe Ruth—He's Better(大谷翔平とベーブ・ルースを比べるなー大谷の方が上だ)」。
刺激的なタイトルと内容ですが、米国はもちろん日本でも多くの人は「バンビーノのステージにはまだまだ達していない」「現段階では比較されるだけでも光栄」といったところでしょう。
100年前のアイコンにもかかわらず、ベーブ・ルースは今なお日本で最も有名な大リーガーです。
読売の原辰徳監督がボール球に手を出した選手に「あんなボール、ベーブ・ルース(神様)だって打てはしない」とよく言うように、米国のルース観とも大きく外れない認識を日本人も持ち合わせています。
「ベーブ・ルースを超えた」は現時点では過大評価ですが、大谷がSI誌のスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー2021に選ばれても何の不思議もありません。
世界最大のスポーツメディアESPNでも大谷の扱い方は「斜陽のMLBの救世主」と一選手を超えた扱い方です。
このまま、シーズンを無事駆け抜けたとき、私の中ではアジア最強のアスリートだったイチローとマニー・パッキャオをあっさり抜き去ることになります。
もちろん、大谷はまだ何も積み重ねていません。誰も出来なかったこと、いや誰も思いもつかなかったことをシーズン前半に、あまりにも衝撃的なやり方で、やってのけただけです。
トム・ヴェルドゥッチの記事の拙訳です。

刺激的なタイトルと内容ですが、米国はもちろん日本でも多くの人は「バンビーノのステージにはまだまだ達していない」「現段階では比較されるだけでも光栄」といったところでしょう。
100年前のアイコンにもかかわらず、ベーブ・ルースは今なお日本で最も有名な大リーガーです。
読売の原辰徳監督がボール球に手を出した選手に「あんなボール、ベーブ・ルース(神様)だって打てはしない」とよく言うように、米国のルース観とも大きく外れない認識を日本人も持ち合わせています。
「ベーブ・ルースを超えた」は現時点では過大評価ですが、大谷がSI誌のスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー2021に選ばれても何の不思議もありません。
世界最大のスポーツメディアESPNでも大谷の扱い方は「斜陽のMLBの救世主」と一選手を超えた扱い方です。
このまま、シーズンを無事駆け抜けたとき、私の中ではアジア最強のアスリートだったイチローとマニー・パッキャオをあっさり抜き去ることになります。
もちろん、大谷はまだ何も積み重ねていません。誰も出来なかったこと、いや誰も思いもつかなかったことをシーズン前半に、あまりにも衝撃的なやり方で、やってのけただけです。
トム・ヴェルドゥッチの記事の拙訳です。

私たちが、今目の当たりにしているのは100年に一度のアスリートだ。
彼を目撃してしまうと尊敬と恐れの感情に襲われてしまい、私たちが考えていた既成概念が簡単に崩落していく音を耳にすることになる。
Comparing him to the Babe is no longer enough.
もはや、ベーブ・ルースと比較する段階ではない。
国民的娯楽と言われたのは遠い昔、野球がNo.1スポーツでなくなってから長い歳月が過ぎていった。
さらに、昨年からのパンデミックに、今年は新たな〝ドーピング〟粘着性物質のスキャンダルで、フィールドは幻滅に沈んでいた。
そんな危機的なシーズンに降臨したのが大谷翔平だ。
彼はプレーを心の底から楽しんでいる。強打者に剛速球を投げ込むこと、打席では優秀な投手の球を叩き潰すこと、塁に出ればとにかく走りまくること…まるで野球を始めたばかりのリトルリーガーのように。
来週、彼の戴冠式を誰も見逃してはならない。月曜日(日本時間13日火曜日)に行われるホームランダービーに出場する。
そして、MLBが人々が激しく求めているものに気づいているなら、翌日のオールスターゲームで27歳の日本人は投手と打者、リアル二刀流で登場する。
もちろん、こんな馬鹿げたことは史上初だ。
He will be the star of stars. This is his time.
大谷はスターの中でも頂点に立つ、つまりは戴冠だ。大谷の時代が開幕する。
私は、彼をよく知らない人が多いことに苛立っている。全米の関心が払われない、西海岸のアナハイムに100年に一人のアスリートがいることを伝えるのは、ジャーナリストとしての義務だ。
大谷とよく似た選手はベーブ・ルースだが、偉大なルースが二刀流だったのは1918-1919年の218試合に過ぎない。
そして、1918-1919バージョンのルースは大谷のような征服的な投球も打撃も出来なかった。ましてや走力は、比較にもならない。
サミュエル・ジョンソン(18世紀英国の詩人)は「犬が後ろ足で歩くのが苦手どころか、全くできないことに驚かされる」と語ったが、我々が今、目にしているのは、犬が「白鳥の湖」のオデット姫の役を踊っているようなものだ。
ありえないことが、今、現実に起きているんだ。
ベーブ・ルースは1919シーズンが終わったとき、記者会見で「二刀流は負担が大きい。私が外野手に専念するなら、素晴らしい打撃王になるだろう」と〝偉大な挑戦〟から離脱した。
今でも、大谷が信じられない活躍をするたびに「もう一人のジェイコブ・デグロムになれる(投手に専念すべき)」「クリスチャン・イエリッチになれる(打者に向いている)」と、メディアもファンも騒ぐが、彼らは大谷翔平を語るというのに、既成概念でものを考えるという重大な間違いを犯している。
大谷はデグロムもイエリッチも目指していない。もっともっと上を目指している。それも両方で。彼は「ホームラン王になれたら嬉しい」「サイヤング賞を獲れたら光栄」と口にしているが、それは取材不足だ。
「盗塁王は要らないのですか?」「最多セーブ王は?」「イチローのシーズン最多安打更新は?」「ゴールドグラブ賞は?」…彼は答えるでしょう。「全部欲しい」と。
2017年のシーズン終了後、大谷は国際制限付きのFAになった。エンゼルスのジョー・マドン監督は当時、シカゴ・カブスで指揮を執っていた。
高校時代の大谷を視察するためにMLB30球団全てのスカウトが岩手県に〝参拝〟したが、カブスも当然大谷争奪戦に加わった。
マドンは「大谷と話して、カブスが獲得するのは難しい」とすぐにわかった。大谷が求めていたのはカネや待遇、都会的で安全な何不自由のない生活でもなかった。
「彼は私にはっきり言い放った。メジャーでやりたいのは二刀流だ」と。ライバルはニューヨーク・ヤンキースだと決めてかかっていたマドンは、愕然とした。
「二刀流なんて認めないビッグクラブのシカゴは落選。そしてニューヨークも当然フラれる」。マドンは確信しました。
大谷からは、野球が大好きだという情熱が全身から滲み出ていた。マドンは「今回は難しいかもしれないが、どこかで会えれば嬉しいな。チームの制約がなければ、私はあなたと一緒に野球がしたい」と、大谷に伝えた。
「二刀流が二つの才能をダメにしてしまうと考えるのは間違っている。素晴らしい投球をしたら投手に専念しろ、素晴らしい打撃を見せたら打者に集中しろ…何も知らない周囲はコロコロ意見を変えるが、私にはわかっている。二本の刀は磨き抜かれて、完成に近づいている。これから世界は見たことがない光景を目撃することになる。大谷翔平のベストバージョンは二刀流だ。彼に既成概念の制限をかけてはならない」。
過去500年もの間、人々はシスティナ礼拝堂の天井画を見上げ、感動し続けてきた。
数え切れない科学者たちが、画像解析ソフトなどを駆使して、ミケランジェロの筆致に黄金比が隠されていることを発見した。
大谷の現実的ではないパフォーマンスにも、ミケランジェロのような秘密があるのかもしれない。しかし、大谷を見るには難しいことを考えたり、複雑なルールなど予備知識も必要ない。
大谷が何をするか、それを見て、そのまま受けとめるだけでいい。実況も解説もいらない。
見れば、わかる。
しかし、それでは私たちの仕事がなくなってしまう。野球の世界で数字は付き物、大谷の異常さを数字で紹介しよう。
▶︎ファン・ソトよりも強烈な打球
▶︎ダルビッシュ有よりも速いピッチング
▶︎ランディ・アロザレナよりも速い走力
▶︎両リーグトップ独走の本塁打ばかりが注目されるが、4回試みて4回とも成功させているバントヒットも1位
▶︎同一シーズン30本塁打と10登板は史上初だが、これは81試合時点で達成してしまった。
▶︎オールスター前に32本塁打12盗塁も史上初。
▶︎大谷のスプリットは被打率8分3厘。キャリア通して389球のスプリットを投げてヒットにされたのはわずか9球、被打率6分9厘。未だに大谷のスプリットを本塁打した打者は一人もいない。
▶︎メジャー332試合出場時点で、大谷の成績は打者としてウィリー・メイズを上回り、投手として24試合登板時点でロジャー・クレメンスを凌駕している。
******いくらなんでもこれ↑は大谷に都合の良いデータを切り取りすぎです…。
それでも、ベーブ・ルースやミケランジェロとまで一緒に並べられる大谷って…。
「お前らにミケランジェロの気持ちがわかるんか!」と記者のペンを取り上げヘシ折った伊良部秀輝は今頃、天国で苦笑いしてるでしょう。
それにしても、大谷はメイズやクレメンスを、もしかしたら、知らないかもしれません。
そして、これほど異次元のパフォーマンスを見せても、読者投稿欄にさえ「大谷はドーピングしてる」という疑惑の声が見当たらないのも「こいつはそんなんじゃない」というのが誰にでもわかるからでしょう。
有名になりたいなら既成概念という檻の中で、ヤンキースのエースかNo.1スラッガーになってりゃ良かったんです。
誰も考えもしなかった物語、その序章のクライマックスが訪れようとしています。
大谷翔平のホームランダービー異例の生中継決定にSNS沸騰「五輪休日よりこっち休みに!」
彼を目撃してしまうと尊敬と恐れの感情に襲われてしまい、私たちが考えていた既成概念が簡単に崩落していく音を耳にすることになる。
Comparing him to the Babe is no longer enough.
もはや、ベーブ・ルースと比較する段階ではない。
国民的娯楽と言われたのは遠い昔、野球がNo.1スポーツでなくなってから長い歳月が過ぎていった。
さらに、昨年からのパンデミックに、今年は新たな〝ドーピング〟粘着性物質のスキャンダルで、フィールドは幻滅に沈んでいた。
そんな危機的なシーズンに降臨したのが大谷翔平だ。
彼はプレーを心の底から楽しんでいる。強打者に剛速球を投げ込むこと、打席では優秀な投手の球を叩き潰すこと、塁に出ればとにかく走りまくること…まるで野球を始めたばかりのリトルリーガーのように。
来週、彼の戴冠式を誰も見逃してはならない。月曜日(日本時間13日火曜日)に行われるホームランダービーに出場する。
そして、MLBが人々が激しく求めているものに気づいているなら、翌日のオールスターゲームで27歳の日本人は投手と打者、リアル二刀流で登場する。
もちろん、こんな馬鹿げたことは史上初だ。
He will be the star of stars. This is his time.
大谷はスターの中でも頂点に立つ、つまりは戴冠だ。大谷の時代が開幕する。
私は、彼をよく知らない人が多いことに苛立っている。全米の関心が払われない、西海岸のアナハイムに100年に一人のアスリートがいることを伝えるのは、ジャーナリストとしての義務だ。
大谷とよく似た選手はベーブ・ルースだが、偉大なルースが二刀流だったのは1918-1919年の218試合に過ぎない。
そして、1918-1919バージョンのルースは大谷のような征服的な投球も打撃も出来なかった。ましてや走力は、比較にもならない。
サミュエル・ジョンソン(18世紀英国の詩人)は「犬が後ろ足で歩くのが苦手どころか、全くできないことに驚かされる」と語ったが、我々が今、目にしているのは、犬が「白鳥の湖」のオデット姫の役を踊っているようなものだ。
ありえないことが、今、現実に起きているんだ。
ベーブ・ルースは1919シーズンが終わったとき、記者会見で「二刀流は負担が大きい。私が外野手に専念するなら、素晴らしい打撃王になるだろう」と〝偉大な挑戦〟から離脱した。
今でも、大谷が信じられない活躍をするたびに「もう一人のジェイコブ・デグロムになれる(投手に専念すべき)」「クリスチャン・イエリッチになれる(打者に向いている)」と、メディアもファンも騒ぐが、彼らは大谷翔平を語るというのに、既成概念でものを考えるという重大な間違いを犯している。
大谷はデグロムもイエリッチも目指していない。もっともっと上を目指している。それも両方で。彼は「ホームラン王になれたら嬉しい」「サイヤング賞を獲れたら光栄」と口にしているが、それは取材不足だ。
「盗塁王は要らないのですか?」「最多セーブ王は?」「イチローのシーズン最多安打更新は?」「ゴールドグラブ賞は?」…彼は答えるでしょう。「全部欲しい」と。
2017年のシーズン終了後、大谷は国際制限付きのFAになった。エンゼルスのジョー・マドン監督は当時、シカゴ・カブスで指揮を執っていた。
高校時代の大谷を視察するためにMLB30球団全てのスカウトが岩手県に〝参拝〟したが、カブスも当然大谷争奪戦に加わった。
マドンは「大谷と話して、カブスが獲得するのは難しい」とすぐにわかった。大谷が求めていたのはカネや待遇、都会的で安全な何不自由のない生活でもなかった。
「彼は私にはっきり言い放った。メジャーでやりたいのは二刀流だ」と。ライバルはニューヨーク・ヤンキースだと決めてかかっていたマドンは、愕然とした。
「二刀流なんて認めないビッグクラブのシカゴは落選。そしてニューヨークも当然フラれる」。マドンは確信しました。
大谷からは、野球が大好きだという情熱が全身から滲み出ていた。マドンは「今回は難しいかもしれないが、どこかで会えれば嬉しいな。チームの制約がなければ、私はあなたと一緒に野球がしたい」と、大谷に伝えた。
「二刀流が二つの才能をダメにしてしまうと考えるのは間違っている。素晴らしい投球をしたら投手に専念しろ、素晴らしい打撃を見せたら打者に集中しろ…何も知らない周囲はコロコロ意見を変えるが、私にはわかっている。二本の刀は磨き抜かれて、完成に近づいている。これから世界は見たことがない光景を目撃することになる。大谷翔平のベストバージョンは二刀流だ。彼に既成概念の制限をかけてはならない」。
大谷はメイズも超えた?
過去500年もの間、人々はシスティナ礼拝堂の天井画を見上げ、感動し続けてきた。
数え切れない科学者たちが、画像解析ソフトなどを駆使して、ミケランジェロの筆致に黄金比が隠されていることを発見した。
大谷の現実的ではないパフォーマンスにも、ミケランジェロのような秘密があるのかもしれない。しかし、大谷を見るには難しいことを考えたり、複雑なルールなど予備知識も必要ない。
大谷が何をするか、それを見て、そのまま受けとめるだけでいい。実況も解説もいらない。
見れば、わかる。
しかし、それでは私たちの仕事がなくなってしまう。野球の世界で数字は付き物、大谷の異常さを数字で紹介しよう。
▶︎ファン・ソトよりも強烈な打球
▶︎ダルビッシュ有よりも速いピッチング
▶︎ランディ・アロザレナよりも速い走力
▶︎両リーグトップ独走の本塁打ばかりが注目されるが、4回試みて4回とも成功させているバントヒットも1位
▶︎同一シーズン30本塁打と10登板は史上初だが、これは81試合時点で達成してしまった。
▶︎オールスター前に32本塁打12盗塁も史上初。
▶︎大谷のスプリットは被打率8分3厘。キャリア通して389球のスプリットを投げてヒットにされたのはわずか9球、被打率6分9厘。未だに大谷のスプリットを本塁打した打者は一人もいない。
▶︎メジャー332試合出場時点で、大谷の成績は打者としてウィリー・メイズを上回り、投手として24試合登板時点でロジャー・クレメンスを凌駕している。
******いくらなんでもこれ↑は大谷に都合の良いデータを切り取りすぎです…。
それでも、ベーブ・ルースやミケランジェロとまで一緒に並べられる大谷って…。
「お前らにミケランジェロの気持ちがわかるんか!」と記者のペンを取り上げヘシ折った伊良部秀輝は今頃、天国で苦笑いしてるでしょう。
それにしても、大谷はメイズやクレメンスを、もしかしたら、知らないかもしれません。
そして、これほど異次元のパフォーマンスを見せても、読者投稿欄にさえ「大谷はドーピングしてる」という疑惑の声が見当たらないのも「こいつはそんなんじゃない」というのが誰にでもわかるからでしょう。
ESPNも〝大谷祭り〟。'Everybody's jaw dropped'(あんなの見たら誰でも度肝を抜かれる)。「大谷と比べるとルースの二刀流は貧弱だった」。
有名になりたいなら既成概念という檻の中で、ヤンキースのエースかNo.1スラッガーになってりゃ良かったんです。
誰も考えもしなかった物語、その序章のクライマックスが訪れようとしています。
大谷翔平のホームランダービー異例の生中継決定にSNS沸騰「五輪休日よりこっち休みに!」



コメント
コメント一覧 (2)
こんなにワクワクさせてくれるなんて感謝しかないです!
フシ穴の眼
が
しました