プロ野球選手になるのが夢でした。

そんな少年は昔も今も、掃いて捨てるほどいます。

そんな少年にとって、プロ野球選手は怪人や怪獣と同じ、人間ではない畏敬の存在でした。

高校時代、甲子園のスタンドから落合博満を見たとき「本当にいるんだ」という思いも湧き上がりました。

彼らは、それほど特別でありえない憧れの存在でした。
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大島康徳も、まさに怪人であり怪獣であり、憧れでした。

阪神ファンの私にとっては、いつ打つかわからない、打ったら長打という恐るべきパワーヒッター。

私がプロ野球をテレビで熱中した80年代には、すでにドラゴンズの4番打者。

思えば、大島が緩やかにキャリアの下降線をたどっていた頃でした。

それでも、大島がボックスに立つと、どんなに打率が低くても、どんなに深いスランプにはまり込んでいても、とにかくものすごく怖かった。



「足が速い、速いボールを投げる、ボールを遠くまで飛ばす。これらはみんな才能だ」。

そんなことを、指導者が当たり前に口にしていた時代に育った私たちにとって、大島康徳はまさに「遠くへ飛ばす才能」の塊でした。

もう、名前からして打ちそうでした。


本当に恐ろしいホームランバッターでした。

インパクトの瞬間で「やられた!」とわかる、ものすごいホームランをタイガースは何度も浴びました。 

大島康徳は、私が見た世界最強のホームランバッターの一人です。