お盆はとっくに過ぎたというのに、まだ考えております…。
読書や映画鑑賞があらかじめ想定された移動時間内で読み切ったり、見終えるとは限らないように「書く」も書き切ることはあったりなかったりでした。
しかし、最近はなぜか忙しくゆっくり書く時間が取れないことが多くなりました。
よくよく考えると、移動中にすぐに使う資料やスケジュールなどを作成するのは普通のことで、それらは当然訪問先に到着した時点で完成していなければなりません。
と、考えるとこういうブログのお話なんかは結構簡単に移動時間内で書ききれると思い、最近は中途半端なまま下書き保存しないようにしています。
仕事の分析資料なんかを書くよりも、気分転換になって快適です。
この話も【ラスベガスの《ス》】で終わりではなく《ス》がリフレインする羽目になっているのは、そんなこととは関係なく、単に計画性が全くない、思いつきで書いているからですが。
しばし、耳障りなリフレインにお付き合いください。
所詮はショーに過ぎないプロレス。アスリートというよりも役者や演者であるプロレスラーが、真剣勝負の総合格闘技で頂点を目指す。
それは、サーカスの踊り子がオリンピック体操競技で金メダルを狙うようなものです。
もし、そんなことが実現したら、そもそも存在すらしなかった「神話」が蘇ることになります。
日本人のバンタム級でも、パッキャオがラスベガスでやってのけたようなメガファイトが実現する…。
これも「神話」の類です。
もし、それが存在しないのであれば、日本の軽量級は引き篭り状態から一歩も動けないまま、極めてドメスティックに世界チャンピオンを名乗り続けるしかない…。
"protecting the secrets of the business"
それは、富裕であるがゆえに王者を選んで来日させ、ベルトを奪うのが常套となった日本ボクシング界にとって否定してはいけない幻覚なのかもしれません。
裕福な挑戦者と貧乏な王者。
一見矛盾に思えますが、日本ボクシングの世界ではこれがデフォルトです。
そんな奇妙なボクシング界が「ラスベガスでは軽量級でもビッグマネーが稼げる」と幻覚を見ているのですから、これもまた「神話」に違いありません。
プロレスが長らく守ってきた、すでに広く一般知られていても、自分たちの口からは絶対に発してはいけない、秘密。
プロレスという仕事、この生業の存続に関わる重大事だからこそ、守らなければならない秘密。
"protecting the secrets of the business"
しかし、プロレスではそれは、もう過去の話です。
日本でも米国でもプロレスファンのメインストリームはみんな秘密を知って、このスポーツでも演劇でもない摩訶不思議なパフォーマンスを純粋に楽しむようになっています。
「今、我々の物語を楽しんでくれているファンは、そこにシナリオがあるのかどうかに関心を持つ人はいない。そこにあるのは物語が面白いかどうか、ワクワクできるかどうか」(新日本プロレス ハロルド・ジョージ・メイ社長)。
プロレスはついにファンと共に「神話」を乗り越えたのです。
神話を現実にしようとした桜庭和志やアレキサンダー大塚、安田忠夫…多くの偉大なプロレスラーたちは私たちに蜃気楼を見せてくれました。
しかし、現実の太陽が容赦なく照りつけるようになると、蜃気楼は儚く霧散します。
それでも〝八百長〟の世界から真剣勝負の舞台を目指したプロレスラーや、ソフトボールからプロ野球での活躍を夢見た大嶋琢磨のような挑戦が、無謀だと笑われる前に、誰の目にも気高く美しく荘厳にすら見えたのは、彼らが本物を目がけて砕け散ったからです。
同じ荘厳は、軽量級という〝卑しい〟出自にもかかわらず〝高貴な〟ウェルター級に挑戦したパッキャオにも見てとれるでしょう。
プロレスラーや大嶋匠と、パッキャオの間には1ミクロンの差もありません、そんなものがあろうはずがない。
あるのは蹉跌したか、成功したかという些末な結果だけです。
一方で、西岡利晃がMGMで犯してしまったことは、けして美しく気高い挑戦とは言えない欺瞞でした。
西岡に先駆けた長谷川穂積は「MGMメイン」は免れたものの「世界中から注目されている」と日本テレビが煽り立て、挙句はジミー・レノンJr.に「米国でも大きな関心が集められている試合だから、なんとしてもリングアナをつとめたかった。だから報酬なしで引き受けました」と言わせる始末。
あんな愚挙は繰り返してはなりません。
当の選手も可哀想です。
西岡がやったことは、サーカス小屋の小さなテントの中に五輪マークをあつらえて空中ブランコの技を披露したようなものでした。
次回は世界を震撼させる〝サーカスの踊り子〟は、パッキャオが最初で最後になってしまうのか、それとも?、を検証してみます。
さあ、電車が大嫌いな渋谷駅に止まりました。



コメント
コメント一覧 (4)
フシ穴の眼
が
しました
やはり、プロはビジネス、
昔大橋が、ロペスに敗れ、リマッチしないのは、負けるだけでなく、ビジネス(大橋が王者になって稼げない)が成立しないからWBAに不利な条件で挑戦させた。
長谷川も、スーパーバンタム級を越えてフェザー級に挑戦したのも、帝拳がスーパーバンタム級独占した時期あれど、WBAのリゴンドーを避けてた節があります。
『最強を下して王者になるのでなく、最強を避けて最短で王者の肩書きをどうやって、手にいれるか?』
海外か認める実績なしに、ラスベガスのメイン高収入は、土台無理。
原田は、化け物クラスのジョフレから逃げられず避けることもできないから、闘って2連勝したから認められているのでしょうが、
時代がちがうからしかたがありませんが、
組織が金儲け主義だから、本物を育てずでてこない。
パッキャオは軽量級から人気メキシカンを破りらやぶれたり、階級をあげ、米国の軽量級ライト級を制し
人気ボクサーデラボーヤを下して、やっとこ大金をかせげる気の遠い階段をあがったことを、
金儲けのこと考えたら、
バンタム級の井上、スーパーウェルター級の井上に真似できないでしょう。
冒険マッチしたのは、昔の選手、柴田国明か、少し前だと
元スーパーウェルター級暫定王者の石田ぐらいでしょう?
フシ穴の眼
が
しました