日本時間4月26日、ネバダ州ラスベガス マンダレイベイ リゾート&ホテル イベンツセンター

IBF/WBA王者・井上尚弥vsWBO王者ジョンリール・カシメロ


1988年にWBOが創設されて以来の「4-Belt & 17 Division  Era (4団体17階級時代)」で、このクラスで団体統一したのはフェルナンド・モンティエル(2010年vs長谷川穂積=WBO+WBC)と井上尚弥(2019年vsノニト・ドネア=IBF+ WBA)の二人だけ。

完全統一のUndisputed Championはもちろん、3団体王者も生まれていませんから、井上vsカシメロの勝者が4-Belt & 17 Division  Era 史上初の3団体統一王者に就きます。

マニラで行われた記者会見には、等身大のモンスターも登場。

現在のオッズは……。

団体統一戦とはいえ、米国や世界では注目度の低いバンタム級の試合です。オッズが立ち上がるのはまだ先の話になりますが、井上が圧倒的有利となるのは間違いありません。

昨年11月のドネア戦ではさいたまスーパーアリーナに、破格のチケット価格(A席10万円、B席5万円、C席3万円、D席2万円、E席1万円)で2万人以上の有料観戦者を集めました。

しかし、ラスベガスでは興行規模では10分の1では済まないでしょう。ビジネス的には大きな疑問も投げかけられていますが、これはもう夢、夢、夢への先行投資です。

ちなみにチケット価格は25ドル(約2700円)から300ドル(約3万2900円)。

同じ会場で行われたバンタム級注目の決戦、ドネアvsモンティエル(20ドル〜250ドル)よりもやや高い設定です。その試合と同様に上階席は封鎖される見通しなので、最安値の席でもよく見えるはずです。

軽量級の面白さを識るファンにとっては、これ以上ない最強のコスパです。

とにかく、「ラスベガスで軽量級メインのビッグファイト」という未だかつて誰も見たことがない蜃気楼を、現実のものにする最初の一歩にするのだ!

近い将来「マンダレイベイでは半分のシートが封鎖されて無料券もまかれた」と笑い話にしてやりましょう。

そんなわけで米国での報道は非常に乏しく、日本とフィリピンのメディアが情報の中心となっています。

昨日は、The Manilla Bulletin 新聞がカシメロの最新情報をレポートしてくれました。

現在、マイアミでキャンプを張っているカシメロは、先週の木曜日に31歳の誕生日を迎えたばかりで「キャリア最高のファイトマネーに興奮している。日本に呼ばれると期待していたが、場所は関係ない。絶対に勝つ」。

Inoue knows he’s in for a Firefight at Mandalay Bay.

「井上が米国で嵐を巻き起こすことに興奮を抑えられない。井上は世代を代表する強打者で、カシメロは今が全盛期の本物の王者。井上は火が噴くような戦いになることを覚悟している」とボブ・アラムの煽りを紹介。

“It is my goal to be the Undisputed Bantamweight king, and I am coming to America to put on a great fight for the fans. I would like to thank Mr. Bob Arum and MGM Resorts for making my Las Vegas dream a reality. Now, the work begins, and I will kick off my 2020 schedule at Mandalay Bay in devastating fashion.”

 井上の意気込みも「バンタム級の完全統一王者になるのが目標。米国のファンに面白い試合を魅せたい。ラスベガスでメインという夢を叶えてくれたアラムとMGMに感謝する。2020年最初の試合を破壊的なやり方で勝利する」と伝えています。

MPプロモーションのシーン・ギボンスも「4月25日の試合が戦争になることをカシメロはよく理解している。そして戦争こそカシメロが最も得意とするスタイル。井上はドネア戦どころじゃないトラブルに巻き込まれるだろう」と相変わらず自信満々。

「負ける可能性はラッキーパンチを食らうこと。それだけは注意したい」と、井上も同じように思ってるわい!というコメントも。

カシメロも「チャンスがあれば倒しに行くが、無理はしない。12ラウンド判定でも勝てる。私はドネアが失ったパワーとスピードを兼ね備えている」と余裕を見せていますが…。

また、ABS-CBN News  でも「ラスベガスよりも埼玉で戦いたかったが、私が勝てば埼玉で再戦したい」と、もう勝ったつもりです。