日本ボクシング史上最大のメガファイトは?
「メガファイト」に定義はありませんが、ここでは「興行規模」「テレビ視聴率」「試合の持つ価値」の3点から振り返って見たいと思います。
まず、興行規模では「白井義男の後楽園球場での世界戦シリーズ」でしょうか。1950年代、巨大スタジアムに4万人前後の観客を集めた白井は、当時最高のスポーツヒーローでした。
テレビ視聴率でも白井がほぼ100%を記録していたはずですが、当時は測定されていないので除外。数字で出ているので分かりやすいとはいえ、時代まで考慮すると「視聴率60%超えのファイティグ原田の世界戦」「価値の多様化した21世紀で40%超えの亀田興毅」が傑出しています。
試合の持つ価値という点では「白井義男の日本初の世界王座奪取」「原田による世界初のフライ・バンタム2階級制覇」「具志堅用高の13連続防衛」「渡辺二郎の完全統一王者」「井上尚弥のWBSS優勝」などが挙げられますが、やはり「原田による1960年代PFP1位エデル・ジョフレ撃破」で誰も異論はないでしょう。
このように、一口にメガファイトと言っても、興行規模や視聴率、試合の持つ価値など、測定するモノサシによって見方が変わってきます。
しかし、どのモノサシを当てても規格外れのメガファイトが、今まさに胎動しています。
村田諒太vsカネロ・アルバレスです。

週刊新潮が報じた「5月24日さいたまスーパーアリーナ」は消滅しましたが、火のないところに煙は立ちません。
新潮の報道後に「本田明彦会長が米国で交渉、最終段階にあった」と複数のメディアがあとを追ったことからも、大筋合意していたのは間違いありません。
ここ数ヶ月でもカネロ本人が「村田と東京で」という希望を何度か語り、リング誌やESPNなどでもカネロの有力な対戦候補の一人として村田の名前を挙げているのですから、もはや「煙」ではありません。
明らかに出火しています。
There were talks about Alvarez traveling to Japan to take on secondary middleweight titlist and Japanese national hero Ryota Murata. But those talks recently ended with no deal for a spring fight. They could be renewed for a later date.(ESPN)
日本でセカンド王者の村田諒太と対戦する交渉が進められていた。今春という線は消えたが、日程をずらして仕切り直しされるだろう。
今回の交渉が頓挫したのは、カネロが「5月上旬のシンコ・デ・マヨのメガファイトを外して下旬に日本でやる」ことに難色を示したと伝えられています。
つまり、タイミングだけの問題です。
懸念されたトップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの壁も、ありません。誰と戦うかはGBPではなく、カネロとDAZNが決めるのです。
では「5月上旬にラスベガスで村田」ならすんなり決まったのか?となるとそうは言い切れません。
カネロ陣営、特にDAZNが村田戦に前のめりなのは「東京だからメガファイトになる」という目算です。
現在のミドル〜スーパーミドルにはカネロと釣り合うビッグネームは一人も見当たりません。
ミドル級完全統一に残された二つのピース、WBO王者デメトリアス・アドラーデとWBC王者ジャーモル・チャーロは興行的な魅力が薄く、優先順位は下がります。
スーパーミドルではWBO王者ビリー・ジョー・サンダースは、村田もターゲットにしていた小物。WBA王者のカラム・スミスはサンダースよりもマシとはいえ、英米どちらでやっても中途半端な興行にしかなりえません。
DAZNがカネロとの大型契約に踏み切った、ゲンナディ・ゴロフキンとの第3戦は両者が条件交渉ですれ違ったまま、時間だけを浪費しています。
4月で38歳になるGGGとの決着戦は、賞味期限との戦いです。
現状、考えられるオプションで最も大きな興行が「東京で村田戦」なのです。カネロとの巨額契約が不良債権化する気配に怯えるDAZNにとって、村田との戦いもまた時間を気にしているはずです。
つまり、村田陣営と日本の熱烈なラブコールは、村田の敗北で一気に冷めてしまう危険にDAZNも気づいているはずです。
私たちが「早く実現させて欲しい」というよりも、DAZNはもっと切実に考えているはずです。
一刻も早くまとめなければならない、と。
「メガファイト」に定義はありませんが、ここでは「興行規模」「テレビ視聴率」「試合の持つ価値」の3点から振り返って見たいと思います。
まず、興行規模では「白井義男の後楽園球場での世界戦シリーズ」でしょうか。1950年代、巨大スタジアムに4万人前後の観客を集めた白井は、当時最高のスポーツヒーローでした。
テレビ視聴率でも白井がほぼ100%を記録していたはずですが、当時は測定されていないので除外。数字で出ているので分かりやすいとはいえ、時代まで考慮すると「視聴率60%超えのファイティグ原田の世界戦」「価値の多様化した21世紀で40%超えの亀田興毅」が傑出しています。
試合の持つ価値という点では「白井義男の日本初の世界王座奪取」「原田による世界初のフライ・バンタム2階級制覇」「具志堅用高の13連続防衛」「渡辺二郎の完全統一王者」「井上尚弥のWBSS優勝」などが挙げられますが、やはり「原田による1960年代PFP1位エデル・ジョフレ撃破」で誰も異論はないでしょう。
このように、一口にメガファイトと言っても、興行規模や視聴率、試合の持つ価値など、測定するモノサシによって見方が変わってきます。
しかし、どのモノサシを当てても規格外れのメガファイトが、今まさに胎動しています。
村田諒太vsカネロ・アルバレスです。

週刊新潮が報じた「5月24日さいたまスーパーアリーナ」は消滅しましたが、火のないところに煙は立ちません。
新潮の報道後に「本田明彦会長が米国で交渉、最終段階にあった」と複数のメディアがあとを追ったことからも、大筋合意していたのは間違いありません。
ここ数ヶ月でもカネロ本人が「村田と東京で」という希望を何度か語り、リング誌やESPNなどでもカネロの有力な対戦候補の一人として村田の名前を挙げているのですから、もはや「煙」ではありません。
明らかに出火しています。
There were talks about Alvarez traveling to Japan to take on secondary middleweight titlist and Japanese national hero Ryota Murata. But those talks recently ended with no deal for a spring fight. They could be renewed for a later date.(ESPN)
日本でセカンド王者の村田諒太と対戦する交渉が進められていた。今春という線は消えたが、日程をずらして仕切り直しされるだろう。
今回の交渉が頓挫したのは、カネロが「5月上旬のシンコ・デ・マヨのメガファイトを外して下旬に日本でやる」ことに難色を示したと伝えられています。
つまり、タイミングだけの問題です。
懸念されたトップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの壁も、ありません。誰と戦うかはGBPではなく、カネロとDAZNが決めるのです。
では「5月上旬にラスベガスで村田」ならすんなり決まったのか?となるとそうは言い切れません。
カネロ陣営、特にDAZNが村田戦に前のめりなのは「東京だからメガファイトになる」という目算です。
現在のミドル〜スーパーミドルにはカネロと釣り合うビッグネームは一人も見当たりません。
ミドル級完全統一に残された二つのピース、WBO王者デメトリアス・アドラーデとWBC王者ジャーモル・チャーロは興行的な魅力が薄く、優先順位は下がります。
スーパーミドルではWBO王者ビリー・ジョー・サンダースは、村田もターゲットにしていた小物。WBA王者のカラム・スミスはサンダースよりもマシとはいえ、英米どちらでやっても中途半端な興行にしかなりえません。
DAZNがカネロとの大型契約に踏み切った、ゲンナディ・ゴロフキンとの第3戦は両者が条件交渉ですれ違ったまま、時間だけを浪費しています。
4月で38歳になるGGGとの決着戦は、賞味期限との戦いです。
現状、考えられるオプションで最も大きな興行が「東京で村田戦」なのです。カネロとの巨額契約が不良債権化する気配に怯えるDAZNにとって、村田との戦いもまた時間を気にしているはずです。
つまり、村田陣営と日本の熱烈なラブコールは、村田の敗北で一気に冷めてしまう危険にDAZNも気づいているはずです。
私たちが「早く実現させて欲しい」というよりも、DAZNはもっと切実に考えているはずです。
一刻も早くまとめなければならない、と。
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