1990年2月11日。
トーキョー・ショッカーから30年。
あれから、もう30年も経ちましたか…。 モハメド・アリを知らない私にとってマイク・タイソンはヘビー級で出会った最初のスーパースターでした。
そして…これは多くのボクシングファンが忘れてしまっていることですが、10ラウンドに倒れたタイソンもまた、メイランのゆっくりとしたロングカウントの声を聞くことになるのです。
もしあのとき、タイソンが立ち上がってファイティングポーズを取っていたなら…メイランのロングカウントは〝おあいこ〟になったのですが…。
デンプシーのケースと異なり、このロングカウントの責任はタイソンにはありません。
タイソンは不運でした。しかし、世界は「人生を踏み外したタイソンがリングでも負けるべくして負けた」と意地悪な目を向けました。
それは、間違いです。メイランが正しいレフェリングをしていたら、タイソンは勝っていたのです。
※この試合はドン・キングが大騒ぎして一時サスペンデッドになりますが、結局は「ダグラスのKO勝ち」に落ち着きました。
*******
さて、さて、さて、次は井上尚弥vsノニト・ドネア、です。
こちらは、加筆も何もありません。全てが私の DONAIRE’ LONG COUNT です。
トーキョー・ショッカーから30年。
あれから、もう30年も経ちましたか…。 モハメド・アリを知らない私にとってマイク・タイソンはヘビー級で出会った最初のスーパースターでした。
そして、私にとっても全てのボクシングファンにとっても、ヘビー級で最後のスーパースターでした。
いろいろ加筆しています。
**********
1990年2月11日、東京ドーム。
観客は主催者発表で5万1000人。実数発表が当たり前ではない20世紀の興行です。実際には相当の空席が確認できました。
完全統一ヘビー級タイトルマッチ。王者マイク・タイソンvsジェームス・バスター・ダグラス。
タイソンにとって、イベンダー・ホリフィールドとの世紀の一戦を前にした〝肩慣らし〟。誰もがそう信じていました。
オッズも予想も「タイソン敗北」を示唆するものは皆無でした。
しかし、試合が開始するとオハイオ州コロンバスからやってきた29歳が、これまでタイソンが戦ってきた相手とは違う、むざむざ生贄になるつもりがないことに、世界中が気付きます。
ダグラスの長くて速いジャブは小さなタイソンの突進を堰き止めるだけではなく、ラウンドが進むにしたがって着々とダメージを蓄積させていきました。
「タイソンは全てのラウンドを失っている、大番狂わせが起きる」。
一方的な展開になっていた、第8ラウンドも終わろうかとしていた、そのとき。「それ」が起きました。
タイソンが放った右アッパーがヒット、ダグラスは背中からカンバスに堕ちてしまいました。
歴史に残る大金星を掴みかけたその手でダグラスは倒れたままで、二度マットを叩きます。
これまでのタイソンの相手と全く違う象徴的な光景でした。倒されて悔しがっているのです。
しかし…すぐに立ち上がれません。
At ‘two’ he banged his glove in disgust over being floored, but still came perilously close to not beating referee Octavio Meyran’s count, getting up a fraction of a second before it reached 10. Or did he?
オクタビオ・メイラン主審のカウントは明らかに遅い。タイムキーパーの声から明らかに遅れていました。
オフィシャルではメイランのカウント9でダグラスは立ち上がりましたが、タイムキーパーの計測ではダウンしていた時間は13〜14秒、本来ならカウントアウトしていなければならない10秒を明らかに超過していたのです。
ダグラスは、ジーン・タニー同様にロングカウントだと気付かなかったでしょう。ダウンしたボクサーはレフェリーのカウントと、自分のダメージをミックスして考えながら立ち上がるのです。
「判定までいくとタイソン寄りのスコアになる」とダグラスは9ラウンドも攻撃の手を緩めずに、タイソンを痛めつけます。
そして10ラウンド。
「真っ直ぐにしか下がれない、下がると何も出来なくなる」「ナンバリングシステムが染み付いた攻撃は研究されたらおしまい」「タイソンの首振りはナンバリングシステムよりもワンパターン」…テディ・アトラスらが指摘したいくつもの欠陥を撒き散らしながら、無敗の幻想は崩壊してしまいます。
Although it turned out to be inconsequential, when Tyson was knocked out in the10th round, referee Meyran had given him a similarly Long Count.
いろいろ加筆しています。
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DOUGLAS’ LONG COUNT
1990年2月11日、東京ドーム。
観客は主催者発表で5万1000人。実数発表が当たり前ではない20世紀の興行です。実際には相当の空席が確認できました。
完全統一ヘビー級タイトルマッチ。王者マイク・タイソンvsジェームス・バスター・ダグラス。
タイソンにとって、イベンダー・ホリフィールドとの世紀の一戦を前にした〝肩慣らし〟。誰もがそう信じていました。
オッズも予想も「タイソン敗北」を示唆するものは皆無でした。
しかし、試合が開始するとオハイオ州コロンバスからやってきた29歳が、これまでタイソンが戦ってきた相手とは違う、むざむざ生贄になるつもりがないことに、世界中が気付きます。
ダグラスの長くて速いジャブは小さなタイソンの突進を堰き止めるだけではなく、ラウンドが進むにしたがって着々とダメージを蓄積させていきました。
「タイソンは全てのラウンドを失っている、大番狂わせが起きる」。
一方的な展開になっていた、第8ラウンドも終わろうかとしていた、そのとき。「それ」が起きました。
タイソンが放った右アッパーがヒット、ダグラスは背中からカンバスに堕ちてしまいました。
歴史に残る大金星を掴みかけたその手でダグラスは倒れたままで、二度マットを叩きます。
これまでのタイソンの相手と全く違う象徴的な光景でした。倒されて悔しがっているのです。
しかし…すぐに立ち上がれません。
At ‘two’ he banged his glove in disgust over being floored, but still came perilously close to not beating referee Octavio Meyran’s count, getting up a fraction of a second before it reached 10. Or did he?
オクタビオ・メイラン主審のカウントは明らかに遅い。タイムキーパーの声から明らかに遅れていました。
オフィシャルではメイランのカウント9でダグラスは立ち上がりましたが、タイムキーパーの計測ではダウンしていた時間は13〜14秒、本来ならカウントアウトしていなければならない10秒を明らかに超過していたのです。
ダグラスは、ジーン・タニー同様にロングカウントだと気付かなかったでしょう。ダウンしたボクサーはレフェリーのカウントと、自分のダメージをミックスして考えながら立ち上がるのです。
「判定までいくとタイソン寄りのスコアになる」とダグラスは9ラウンドも攻撃の手を緩めずに、タイソンを痛めつけます。
そして10ラウンド。
「真っ直ぐにしか下がれない、下がると何も出来なくなる」「ナンバリングシステムが染み付いた攻撃は研究されたらおしまい」「タイソンの首振りはナンバリングシステムよりもワンパターン」…テディ・アトラスらが指摘したいくつもの欠陥を撒き散らしながら、無敗の幻想は崩壊してしまいます。
Although it turned out to be inconsequential, when Tyson was knocked out in the10th round, referee Meyran had given him a similarly Long Count.
そして…これは多くのボクシングファンが忘れてしまっていることですが、10ラウンドに倒れたタイソンもまた、メイランのゆっくりとしたロングカウントの声を聞くことになるのです。
もしあのとき、タイソンが立ち上がってファイティングポーズを取っていたなら…メイランのロングカウントは〝おあいこ〟になったのですが…。
デンプシーのケースと異なり、このロングカウントの責任はタイソンにはありません。
タイソンは不運でした。しかし、世界は「人生を踏み外したタイソンがリングでも負けるべくして負けた」と意地悪な目を向けました。
それは、間違いです。メイランが正しいレフェリングをしていたら、タイソンは勝っていたのです。
※この試合はドン・キングが大騒ぎして一時サスペンデッドになりますが、結局は「ダグラスのKO勝ち」に落ち着きました。
*******
さて、さて、さて、次は井上尚弥vsノニト・ドネア、です。
こちらは、加筆も何もありません。全てが私の DONAIRE’ LONG COUNT です。

コメント
コメント一覧 (4)
タイソンに義妹をセクハラされたことだったようですね。
激怒したアトラスがタイソンの耳元で銃を撃ったとか。。
しかし日本のファンは何故か、タイソンが世界王者になってからカスが死んだと思っている人が多いですね。
班で押したように「タイソンの凋落はカスが死に、キングと組んだのが原因」と語り、実際にタイソンに精神的ダメージを与えたロビン・ギヴンズ(とその母)の存在がすっぽり抜け落ちていたり。
あと、真偽は分かりませんがタイソンによると、
カスダマトはドンキングよりもボブアラムを心底嫌っていたそうですね
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました