JOHN RIEL CASIMERO HYPED FOR NAOYA INOUE CLASH: ‘I WANT TO SHOCK THE WORLD!

「正式発表は来週」ということですが、井上尚弥の次期対戦候補にジョン・リール・カシメロが内定したといわれています。

世界的に関心の低いバンタム級ですが、井上は日本のさいたまスーパーアリーナに2万人を集めたことで、世界のボクシングファンよりもバンタム級周辺の選手にとって非常に興味をそそられる存在になっています。

「日本で2万人」「日本で視聴率15%」。

この数字がゲート収入だけで数億円、TVスポンサーでも数千万円と、軽量級ボクサーでは想像できない報酬が用意されたことを物語っているのは、誰にでも理解できます。

いまや、井上に匹敵するフェザー以下の軽量級ボクサーは、レオ・サンタクルスがジュニアライト級に去ったことで、誰一人いなくなりました。

カシメロ陣営も「試合成立を妨げるものは、井上が提示してくる条件(ファイトマネー)だけ。出来ることなら日本に行きたい」と、キャリア初の10万ドルはもちろん数10万ドルの報酬と、さらに大きな報酬が期待出来る日本開催を希望していました。

会場は正式発表はないものの、ノニト・ドネアvsフェルナンド・モンティエルが行われたマンダレイベイが有力視されています。

しかし、カジノとはいえ、米国で無名の井上にまともな招致フィーが発生するとは到底考えられません。下手したら(下手しなくても?)逆に会場費を取られます。

無料チケットも配布されるはずのチケット単価は「たまアリ」の10分の1以下に落ち込むのではないでしょうか?ゲート収入は10分の1どころじゃありません、ほとんど期待できないでしょう。

ボブ・アラムは「有料のESPN+で生中継される可能性がある」と大きな興行になると言い張っていますが、ESPN+は月額5ドル(約600円)のサービスで、PPVとは全く違います。WOWOWのミニチュア版以下です。井上に見合う報酬とカシメロが期待する金額はどう考えても集金できません。

それでもアラムは「(年末に予定している)日本でのビッグファイト。そこでラスベガスの赤字回収できる」と期待して、4月25日は儲けを度外視できると踏んでいるのでしょう。

日本から見たら、押し売りに入って、自腹で自分の商品を買って相手にプレゼントするような、意図不明の道楽イベントです…。

カネロ・アルバレスですらDAZNが「3億6500万ドルの契約が大赤字」と火消しに必死で、日本での回収を考えてるご時世です。

世界的なスーパースターでも日本開催に前向きなのに、世界的に全く需要のないバンタムをラスベガスに押し売りするメリットは何一つないのですが…。

ビジネスとして考えたら、もはや何をやってるのかわからない錯乱のステージに突入しているのです。

それでも、トップランクと複数試合契約を結んでしまったのですから、もう前を向いて考えるしかありません。

「井上がラスベガスで羽ばたけるのか?」は別の話で進めているので、ここではこれまで。
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さて、試合展開となるとカシメロは井上にとってやりにくい相手ではありません。

「井上のディフェンスはザル」と挑発している30歳のフィリピン人ですが、ディフェンスについて「お前だけには言われたないわ!!」です。

心配な点があるとしたら、カシメロが世界最高レベルの尖ったストロングポイントを持っているということでしょうか。

これまでの井上の対戦相手は、ドネア以外はそんなものを持っていない「せいぜい平均点より上」(平均以下も沢山いましたが)のボクサーばかり。

ドネアはなんと8年間もまともな相手に勝てないでいた36歳。往年を知るファンの目にはスピードと反射の衰えは目を覆うばかりに悲惨でしたが、左フックの威力、パワーの減退は最小限にとどめていました。

「あの左だけはもらわない」と細心の注意で臨んだにもかかわらず、わずか5分でクリーンヒットを許した井上の防御には明らかな欠陥があります。

真っ直ぐに下がる癖、クロスレンジでパンチが大きく開く癖なども、これからの修正は不可能でしょう。持ち前の攻撃力で、そこを補っていくしかありません。

「左だけは」と注意してても、スピードと反射で誰もが認めざるをえない顕著な衰えを露呈していたドネアのトラップに簡単に引っかかってしまったのですから、相手にとって井上は攻めればチャンスが開ける相手です。

その意味で、井上が尊敬を込めて「バカ」と呼ぶ、カシメロの思い切りのいいステップインは不気味です。

ドネア同様に、井上に対して恐れを抱かずに襲いかかってくるであろう相手も、井上のキャリアにとってはまだ2人目。

井上の圧倒的有利は変わりませんが、下馬評通りでも、番狂わせでも、試合が長引くことはなさそうです。