先日のドネア戦が評価される形で、井上尚弥がboxing scene.comのPFPランキングで1位に躍り出ました。


boxing scene.comは長谷川穂積と西岡利晃をPFP10傑にランク、井上についても2014年にFighter Of The Yearに選出するなど、日本人贔屓の性格が強いサイトです。

そして、この1年で井上を3度も表紙に起用し内2度は単独カバーしたリング誌も井上を4位から3位にランクアップ。

リング誌カバーは、2年連続でPFP1位の座を守ったローマン・ゴンザレスですら一度だけで、単独は一度もありませんでした。それは、PFP3位までランクを上げた経験のあるドネアも同じ。

米国で人気のない軽量級ボクサーがリング誌を単独カバーすることは、まずありえません。

1団体時代に圧倒的実力を誇示したエデル・ジョフレやメキシコの伝説でシュガー・レイ・レナードと年間最高選手を分け合ったサルバドル・サンチェス、ジュニアフェザー級以下で史上初の100万ドルファイターとなったマイケル・カルバハルなど、ほんの一握りのレジェンドだけがその栄誉に浴してきました。
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「アリよりも上」。リング誌は60年代最高選手にジョフレを選出、ファイティング原田も5位につけました。


ドネアとの激闘は確かに面白い試合でした。しかし、個人的には降格はあっても昇格はありえないと考えています。

なんて言っても「ノーベル賞」も「桜を見る会の招待者」も「PFP」も所詮は一部の〝審査員〟が決めるもの。

リングの外で人が決めたことに目くじらを立てるのは、野暮です。

日本人ボクサーがリング誌のPFP1位を完全に射程内に収めたことに尊敬と歓喜を込めて、ポスト・パックメイを彩ったパウンド・フォー・パウンドを振り返りたいと思います。

現在のPFPシーンはメイウェザーとパッキャオという〝満場一致〟のキングが去った戦国時代です。

もっと正確に表現すると「満場一致のパックメイは妄想であるはずのPFPランキングに登場した現実だった」(リング誌)ということです。

見る人によってキングが変わる現在のPFPは蜃気楼ですが、パックメイは誰の目にも明らかな王様でした。

まずはボクシング界の大きな希望が深い絶望に変わった、あの忌々しい2015年まで時計の針を戻します。