今やヘビー級情報では最も早くて、最も深い記事を提供してくれる英国ボクシングニューズ誌から…。


The Another Ruiz〜穴王者(Chump)と呼ばれて〜

「ロイ・ジョーンズに負けたことはショックだったが、傷ついたりはしなかった。それでもロイが『穴王者狙いの空き巣』と非難されていることは、少なからず私の心を抉ったよ」。

ジョン・ルイスが引退してから沈黙を守っているのは、彼の渾名がThe Quiet Man(静かなる男)だからではないでしょう。
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2010年4月3日、敵地英国のM.E.N. Arenaでやはり下の階級から上がってきたデビッド・ヘイに9ラウンドTKOと惨敗して引退。あれから10年近い歳月が流れて今、ルイスはフロリダ州保安局で働いています。

同僚たちは、ビッグファイトがあるたびにルイスに「一緒に観よう」と声をかけますが、やんわりと断るのが常です。「ボクシングはよく知らないんだよ、本当に。テレビで見ることもないし」。

「養父が乱暴者でいつもボクシング中継を見ていた。私はアニメが見たかったけど、怖くてそんなこと口にも出せなかった。嫌でもボクシングを見るしかなかった。そんな環境で育ったから、誰でもボクシングをやることになる」。

「ボクシングは好きだよ、大好きだ。でも、座ってボクシングの生中継を見る行為は昔を思い出しちゃって無理なんだ」。

ボクシングから距離を置き続けていたルイスが、このスポーツについて前向きに口を開いたのはつい最近のことでした。

6月1日、ニューヨークはマジソンスクエアガーデン。もう一人のルイス、アンディ・ルイスJr.がアンソニー・ジョシュアから3団体統一ヘビー級王座を奪った世紀の大番狂わせ。

アンディ・ルイスはメキシコ系史上初のヘビー級王者になり、メキシコ大統領から「国家創立以来の偉業の一つ」と讃えられ、欧米ボクシングメディアで最も注目、露出するスーパースターの仲間入りを果たしました。

このアンディの偉業は「メキシコ史上初」 ですが、ヒスパニック史上では二人目の快挙でした。

ヒスパニック最初のヘビー級王者は、プエルトリコの血統を継ぐジョン・ルイスです。 

アンディフィーバーに沸き立つボクシング界で、忘れ去られていた「もう一人のルイス」が口を開きました。