昨日は土曜日だというのに渋谷で仕事でした。


休日の渋谷はとにかく人が多くて、まー平日もとにかく人が多いのですが、正直好きな街ではありません。「ハロウィン」が典型ですが、バカな若者が馬鹿騒ぎするのに辟易しちゃって…。

とはいえ、バカな若者も面白いというか不思議というか、今夜も駅構内の広告ポスターの前に若い女の子たちが大行列を作っていました。

King&Prince (キンプリとか聞いたことあるようなないような…パックメイのようにその筋の人々には超有名なのでしょう、たぶん)というアイドルグループか何かの大きなポスターを写真撮影する順番を待ってるのか、警備員が何人かいましたが、大きな混乱もなく…というかすごく静かに行儀良く粛々と写真撮影が順番に行われていました。

目に余る犯罪行為を繰り広げている「ハロウィン」にもあの謙虚さが欲しいですね。

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そんな渋谷でも開発が遅れている道玄坂あたりは、嫌いじゃないです。特に表通りと246に挟まれた薄汚い〝裏〟渋谷なゾーンは好んで通うのおでん屋もあって、嫌いじゃないどころか好きですね。

渋谷が文字通り吹き溜まりの谷底の町であることは、よく知られています。

それが実感できるのが、東京メトロ銀座線から遥か下に地上が見下ろせることはブラタモリなどでもよく知られていますが(適当に書いてます、ブラタモリで取り上げられたかどうかは不明です)、道玄坂裏で迫り上がる急な坂道からも、ここがとんでもない谷底であることがよくわかります。
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この緩やかな坂道の突き当たりから、傾斜が急にキツくなります。正面上に見える鏡張りのビルが、ヒューマックス渋谷ビルです。


前置きが長くなりました。

ボクシング、ヘビー級の夢の話です。

藤本京太郎が日本と東洋太平洋のヘビー級王座を返上「WBOアジアパシフィック王座のみを保持して、世界タイトルを目指す」と宣言しました。

絶対的な人材不足からスーパーミドル、ライトヘビー、クルーザーの重量級三役が欠落しているにもかかわらずヘビー級が唐突に存在する日本ランキング。

ランキングは存在するものの王者を含めて2〜3人という現状は、もはやランキングとして破綻しています。

劣悪な環境の中で練習相手はもちろん、試合相手も限定される中で、よくぞアジアのトップ戦線にとどまっていると思います。

ボクシングの世界ヘビー級チャンピオン。もしかしたら、それは日本スポーツ界最大の悲願かもしれません。

かつて、ヒューマックス渋谷ビルの地に巨大な要塞が建立していました。

瞬間最大風速では白井義男も匹敵する日本スポーツ界最大のヒーロー力道山が建てたリキ・スポーツパレスです。

1961年の竣工当時は渋谷に高いビルなどなく、何よりも急坂のテッペン、リキパレスの威様は渋谷を睥睨していたに違いありません。

プロレスに目をつけた力道山のビジネスにおける慧眼は今更語るべくもありませんが、ボクシングへの進出とその最終目標「世界ヘビー級チャンピオン」もまた、今でも脈々と続く〝日本〟の夢です。

力道山と藤猛、そして藤の幼馴染エディ・タウンゼント。ボクシング界と運命に引き裂かれて、頓挫してしまった純粋な夢のお話はどこかで紹介したいですね。


それにしても日本ボクシング界は「那須川天心」への対応を見るまでもなく、どこまでも閉鎖的で独善的な組織です。

力道山のボクシング界への貢献にもまず、触れたがりません。

歪な減量信仰に毒されたミドル級が限界体重の日本ボクシングが、ヘビー級を頂点とした重量級に本気で船を漕ぎ出すつもりなら、現場の思考では絶対に無理です。

今月号のボクシングマガジンでも指摘されていたように「本気でヘビー級」なら異業種である格闘技界との連携が不可欠です。

異業種から転身した藤本が悲願を達成したとき、最も喜ぶのは草葉の陰の力道山かもしれません。