日本時間9月1日未明 グリニッジ O2アリーナ

リング誌/WBA/WBO世界ライト級王者:ワシル・ロマチェンコvs挑戦者:ルーク・キャンベル



チケット完売のO2アリーナには1万8000人以上の大観衆が詰めかけ「金メダル対決」を見届けました。

119−108*2/118−109。スコアは文句無し。数字上は完勝ですが、キャンベルも立派に戦い抜きました。

第1ラウンドはキャンベルの右が邪魔で、ロマチェンコは様子見。このラウンドにウクライナ人が着弾させたパンチはわずか一発。

2ラウンドからハイテクが起動、ポイントを重ねていきます。それでも完全に主導権は握れません。

4ラウンドにはロマチェンコの連打と、キャンベルの左カウンターが危険なタイミングで交錯。

キャンベルにも一縷のチャンスがあるかと思いきや、続く5ラウンドにはロマチェンコの左がカウンターでヒット、そこからボディもからめて一気にダウン寸前まで追い込まれてしまいます。

7ラウンドはこの試合のハイライト。キャンベルが左カウンターをヒット、ハイテクが止まる。千載一遇のチャンスに攻め込むキャンベルを待っていたのは、ロマチェンコの逆襲。

それでも、キャンベルはロマチェンコに好きなようにはさせていません。9ラウンドにはロマチェンコがプロキャリアで初めて弱気に引いて戦います。このラウンドはキャンベル。

口を開け疲れも見えるウクライナ人でしたが、勝負どころはわかっています。

採点は大量リードが確実、チャンピオンシップラウンドとは呼べない11ラウンドにギアを上げて左右ボディで効かせると、最後は右ショートでキャンベルがダウン。

最終回は仕留めにかかったロマチェンコから逃れるので精一杯。

ロマチェンコにとって楽な試合ではありませんでしたが、完勝。

キャンベルが明白に取ったのは1ラウンドと9ラウンド。ESPNは117−110と採点してますから、もう1ラウンドをキャンベルに与えています。

これでライト級完全統一までIBFのパーツを残すのみとなりました。

IBF王者リチャード・コメイは12月14日にテオフィモ・ロペスとの防衛戦が内定。「この勝者とロマチェンコが来年前半に対決することになる」(ボブ・アラム)模様です。

解説を務めたティモシー・ブラッドリーは「コメイではロマチェンコに勝てない。ロペスは論外」と辛辣。

同じく解説のアンドレ・ウォードも「ボクシングでは何でも起こりうるが、常識的に考えてロペスはコメイに勝てない、多分ノックアウトされる。そしてコメイもいいファイターだが、ロマチェンコは難しい」。 

ロペスについては「中谷正義戦で何度もクリーンヒットを浴びた。底が割れた」と見られていますが、上のレベル相手では元々が勢いで勝負するしか無いタイプでそれしか取り柄はなく、良い意味でノーチャンスとは言えません。