植民地時代、英国は地球の過半を征服していました。
中国とインドという文明発祥の土地まで踏みにじりました。
しかし、20世紀になって中国もインドも英国の支配から解放され、ともに強大な国家を築いています。
そもそも、ローマ帝国の片田舎の分際でアジアの大国を植民地にしようだなんて発想がヨコシマで身の程知らずなのです。
英国は武力で世界を牛耳りましたが、ある意味でインドと中国に大敗した、もっと正確にいうなら大敗し続けています。
食の世界です。
英国で何か美味しいお店となると中華料理かインド料理しかありません。
英国とは本質的に本当に貧しい国です。もちろん、スコットランドは除きます。ウイスキーを産するかの国ほど偉大な国は数えるほどしかありません。
スコットランド、早く独立しないかな。
話戻って英国、イングランド。彼らは中華とカレーという、軍門に永遠に降るしかなかったのです。
中華料理が広範囲なメニューの総称であるようにカレーも同様に非常に大きな宇宙です。
しかし、無限の中華をラーメンや焼きギョーザ(焼きは中国・台湾ではマイナー)、チャーハンなどに収斂し、カレーという宇宙すらもカレーライスという丼メニューの中に閉じ込め昇華させたのが日本です。
そもそもカレーはスパイス料理。にもかかわらず、日本では一晩寝かしたカレーが美味しいと「肉じゃがセオリー」がまかり通っています。
実際、日本のカレーは肉じゃがにカレーのルウ(これもインドではありえない発想)をぶっこんだもので、その原型は煮込み料理です。
常識的には香味が命のスパイス料理を一晩寝かせるなんてありえないのですが、極東の島国ではどんな魔法でもかかっちゃうのです。
前置きが長くなりました。
カレーライスの話です。
ランチにカレーを選択することが少なくありません。
本格的なインド料理屋もありますが、個性的なカレースタンドも好んで入ります。
お気に入りは大阪の「インデアンカレー」。インディアンではなくインデアンなのです。東京にもあるチェーン店で「甘いのか辛いのかそれが問題だ」なカウンターのみのお店です。
昼時は混むのでゆっくりできませんが、大阪で仕事上がりにビール飲みながらのインデアンカレーは絶品です。
そして今日は有楽町ガード下の「ふくてい」に。
昭和も30年代までタイムスリップしたかのようなガード下の一角。やはりカウンターのみのカレースタンドです。
量的にはレディースサイズですが、ステーキはそれなりに盛られています。
昼時でも回転が早いので少し待てばすぐかき込めます。
そして、ひと匙食べれば…。ガード下という特殊なロケーションが特別なスパイスを振りかけてくれていることに舌の味蕾でもはっきり感じることが出来るでしょう。
上っ面だけ綺麗なタイル煉瓦ではありません。奥行きも幅も厚みも重さもあるガチ煉瓦です。
ボロボロに風化し汚れて色褪せても、まだまだ現役バリバリの赤煉瓦の高架下ですするカレーの味はなかなか味わい深いものなのでした。


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