◉◉◉❻西岡利晃戦(2012年10月13日/カリフォルニア州カーソン ホームデポセンター※現デグニティ・ヘルス・スポーツパーク)◉◉◉

西岡のことは尊敬している。だから本気で練習した。西岡がジュニアフェザー級で最強と考えていたから。

当時は、いろいろな問題から目標が持てずに引退も考えていた。

彼のことをしっかり研究してリングに上がった。そして作戦がうまくはまってくれた。

西岡陣営が私の左フックを過剰に警戒しているのは、十分わかっていた。彼は右の顔半分を隠すほどガードを上げてガチガチだった。

ポイントは大きくリードしているのがわかっていた。ノックアウトも右ストレートとアッパーカットをいつ出すか。時間の問題だった。

RESULT:9ラウンドTKO勝ち


▶︎あの試合から7年も経とうとしてるのですね。西岡を仕留めきれないドネアをメディアは「劣化は明白」と見抜きました。多くのファンもそうだったでしょう。

「ドネアと戦いたい」。その渇望をついに実現した西岡でしたが、勝つ気はありませんでした。自分の左を完全に殺してしまう〝顔半分隠すガード〟は、考え抜いた作戦かもしれませんが、見た瞬間に100%負けると確信しました。

厳しい言い方になりますが、衰えたドネアでも荷が重い分不相応な挑戦でした。

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▶︎西岡、ホルヘ・アルセと格下を屠ったドネアは2013年4月13日、ギレルモ・リゴンドーとの一世一代の大勝負へ向かいます。オッズ、予想はほぼ五分。今思い返してもわくわくする対戦でしたが、会場はニューヨークのラジオシティ・ミュージックホール。「パッキャオの公開計量もできないくらいに狭い」会場でした。

ドネアとリゴンドー。2人ともPFPファイターとして卓越した評価を得ているにも関わらず、米国では外国人。そして何よりも軽量級。誰も関心を払ってくれません。

▶︎リングを設営している現場にドネアが登場!オペラ歌手のように歌うパフォーマンスを見せてくれました。本当にサービス精神満点のファイターです。
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「よく見とけよ。大怪我するぜ」。前日計量でドネアはリゴンドーを挑発しますが、至高の技術を持つキューバ人は「その目をつぶしてやる」。試合ではキューバ人の言う通りにドネアは目を打たれて失速、その目を気にする弱気な表情や仕草はWOWOWでも非難されるほどでした。


◉◉◉❼セサール・フアレス戦(2015年11月11日/プエルトリコ サンファン ロベルト・クレメンテ コロシアム)◉◉◉

空位のWBOのジュニアフェザー級王座を敵地で争った。

いろいろあった試合。2ラウンドと4ラウンドにダウンを奪ったけど、5ラウンドか6ラウンドに足首を捻ってしまったんだ。ひどい怪我だったけど、リタイアはできない。

足で踏ん張れないからパンチの威力は激減してしまった。フアレスはおそろしいほどタフだった。

10ラウンドには「もう十分頑張った」「これ以上は耐えられない。棄権しよう」…心の中でもう1人の自分が囁き出した。

でも、思い立ったんだ。「やめる?それは私じゃない!失せろ!」。自分を奮い立たせて、心の中の悪魔を追い払ったんだ。


RESULT:12ラウンド判定勝ち(117−110/116−111*2)