「日本かラスベガスで試合をするのが夢だった」(フェルナンド・モンティエル)。

欧米で関心の低い軽量級ボクサーにとって、高額のファイトマネーが期待できるリングはアメリカか日本に限定されています。

しかし「高額」といっても100億円単位の報酬を分け合ったメイウェザーやパッキャオと、報酬という点においては軽量級ボクサーは同じ惑星に住んでいません。 

軽量級ボクサーがまともに1億円のファイトマネーを獲得することは、まずありえません。

21世紀になってからではフェザー級でナジーム・ハメドやマルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケス、マニー・パッキャオ、レオ・サンタクルス、アブネル・マレス、カール・フランプトン、がまともな100万ドルをマークしていますが、この20年で8人しかいないのです。

このメンバーを見ると、パッキャオを例外にしてメキシカンか英国の人気者であることがわかります。そのパッキャオにしても、最初のステイタスは「メキシカン殺し」で築きました。フランプトンもサンタクルス戦で100万ドルをゲットしたことを考えると、メキシコのスター絡みです。
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井上vsドネア!日本開催ならビッグイベントですが、WBSSが理不尽なまでに高額の〝承認料〟を要求していることが大きな障害になっています。

ノニト・ドネアは、トップランクとゴールデンボーイプロモーションズの綱引きからギレルモ・リゴンドー戦で132万ドルを手にしましたが、この試合はニューヨークの小さなミュージックホールで開催、完全な赤字興行でした。

WBSSの日本開催で、優勝賞金について「当初の1000万ドルから(巷間言われてる)400万ドルにスケールダウンしたのか?」と聞かれたカレ・ザウアラントが「400!そうかもしれない。それがドルか円かはわからないが」とケムに巻ました。

まさか「円」はない、とそのときは誰もが思いましたが 。もしかしたら円ですらなかったのかもしれません。

パッキャオvsサーマンのメガイベントの前座をつとめたファン・カルロス・パヤノの報酬は2万5000ドルでした。井上の拳に70秒で失神したあの試合では1万5000ドルだったと言われています。

1年前に戻れたら、パヤノはWBSSには出ていなかったでしょう。 

絶望的に不人気のエマヌエル・ロドリゲスやゾラニ・テテらに至っては、パヤノ並みかそれ以下の報酬でしょう。

テテは「大した怪我ではないが、偉大なドネアと戦うには100%ではない」とWBSSの主催者に診断書を提出しました。

「テテは怪我なんてしてない」 と当初から言われてましたが、真意は定かではありません。

しかし「WBSSが提示した最初の待遇とはかけ離れてる」ことが受け入れ難くなったのは明らかです。

昨日発表された「内山高志presents KNOCK OUT DYNAMAITE 賞金マッチトーナメント」もWBSSと同じ賞金トーナメントです。

もし、このトーナメントで「優勝賞金50万円」とされた額が支払われなかったら、どうでしょうか?支払われても5万円以下だったら?

そもそも試合が終わっていつまでたってもファイトマネーが振り込まれなかったら?

さらに「来年1月に決勝」と発表してるのに、主催者から何の説明もないまま、その1月も過ぎたら?

内山が関わる以上そんなことはしないと思いますが、それを平然とやっているのがWBSSです。

姑息で周到な契約から詐欺罪こそ成立しないかもしれませんが、十分に詐欺「的」であることはもはや誰の目にも明らかです。