◼︎1月20日(土)IBF世界ウェルター級タイトルマッチ
ニューヨーク ブルックリン
王者 エロール・スペンスJr. vs 同級5位 ラモント・ピーターソン【注目度★★★】

デビューから22連勝19KO、無敗のスペンスが、ラモント・ピーターソン相手にバークレイズセンターで初防衛戦のリングに上がります。
2011年、アミール・カーンからWBAとIBFのジュニアウェルター級王座を奪取したピーターソンは35勝(17KO)3敗1分け。
3つの黒星はティモシー・ブラッドリー、ルーカス・マティセ、ダニー・ガルシアと、140ポンドで屈指の強豪に喫したものです。
昨年2月にはデビッド・アバネシヤンを下してWBAウェルター級タイトルを獲得(このタイトルは10月に返上)して2階級制覇に成功、全階級を通じて最もレベルが高い147ポンドでもトップ戦線を走っています。
この二人はかつてのスパーリング・パートナー。7年前に当時アマチュアのスペンスと初めてスパーリングしたピーターソンは「こいつはモノが違う」とすぐにわかったと回想しています。
二人はそれ以来、友好関係を築いてきましたが、ついに世界タイトルを賭けた真剣勝負の舞台で激突します。
スペンスは「マジック・ジョンソンとアイザイア・トーマスも親友だったがNBAファイナルの舞台では互いに容赦なく戦った。私たちにとっても同じこと。試合が終わっても友情は続く」と語っています。
キース・サーマンとテレンス・クロフォードとのビッグファイトが待ち構えているスペンスにとっては、絶対に負けられない初防衛戦です。
「エロールは次世代のスーパースター候補かもしれないけど、そんなことはリングに上がれば関係ない。プロデビューしてから丸13年、どの試合も同じ、リングに上がったら仕事をするだけだ」と、ピーターソンも仕事に徹することを強調、ピーターソン勝利11.5倍、スペンス勝利1.065倍!と大きく開いたオッズも気にしていません。
試合予想もオッズの通り一方的に傾いていますが、33歳のピーターソンは27歳のスペンスのキャリアで最もしぶとくタフなファイターです。
若いスペンスがリズムを狂わせられる展開も考えられますが、中盤から終盤にはスペンスがストップ勝ちを収めそうです。
大番狂わせが起きれば、ESPNのPFPランキングで6位に入っているスペンスが降格、9位の井上尚弥が順位を上げることが見込まれますが…そうはいかない感じですね。
◼︎1月27日(土)リング誌/WBA世界ライト級タイトルマッチ
カリフォルニア イングルウッド
王者 ホルヘ・リナレス vs WBA同級15位 メルシト・へシタ 【注目度★★★★】
リナレスが昨年9月のルーク・キャンベル戦に続いて、ザ・フォーラムのリングに上がります。
ヘシタはフィリピンはセブ島出身の30歳。戦績は31勝(17KO)1敗2分。2012年12月8日ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナで、IBFライト級王者ミゲール・バスケスに挑戦、3−0の判定で敗れたのが唯一の黒星です。
このヘシタ対バスケス戦、興行のメインイベントはマニー・パッキャオvsファン・マヌエル・マルケス第4戦、WOWOWでも生中継したので覚えているファンも多いかもしれません。
この試合のオッズも一方的です。ヘシタ勝利は12倍、リナレス勝利は1/50、なんと1.02倍です。
アントニオ・デマルコ、セルヒオ・トンプソンに大番狂わせの2連敗を喫してから12連勝中のリナレスはケビン・ミッチェル、アンソニー・クロラ、ルーク・キャンベルと英国の人気者を敵地でことごとく撃破、リング誌ライト級王者も獲得しています。
一方、ヘシタの戦績は立派ですが、強豪と呼べる相手は敗れたバスケスだけとその内容は貧弱なもので、オッズが大きく偏っているのも頷けます。
こっぴどい挫折も経験したとはいえ、リナレスはゴールデン・ボーイ・プロモーションのキープレイヤーに成長しました。この試合は軽くクリアして欲しいところです。
リング誌、ESPNともにライト級でトップ評価されているリナレスですが、ジュニアライト級からの侵略をほのめかしているワシル・ロマチェンコ、2月10日にセルゲイ・リピネッツからIBFジュニアウェルター級王座を奪い4階級制覇を果たせばライト級に戻ると宣言しているマイキー・ガルシアとのビッグファイトが実現すると、アンダードッグは免れません。
さらにこの階級には、リーチ193㎝の異形のIBF王者ロバート・イースター、世界奪取が遅れているとはいえプエルトリコ最高の人気者フェリックス・ベルデホと無敗の強豪も控え、全階級通じて最もホットな階級と言えるでしょう。
リナレス、ガルシア、ロマチェンコは互いに対戦を熱望、今年中に激突する可能性も膨らんでいます。簡単な相手でないことは十分承知していますが、この二人に勝つようなことがあればPFP10傑入りどころか、PFP1位も十分ありえます。
好漢リナレスの夢はまだまだ続きます。
◼︎4月21日(土)フェザー級12回戦
北アイルランド ベルファスト
カール・フランプトン vs ノニト・ドネア 【注目度★★★★★】
4月ですから少し先ですが、ビッグファイトです。アイルランドのジャッカルに、フィリピンの閃光が挑みます。
全米ボクシング記者会・リング誌の2016年最高選手フランプトンと、全米ボクシング記者会の2012年最高選手(リング誌はファン・マヌエル・マルケス)ドネアの激突です。
二人ともボクシング界最高の名誉を受賞したあと、最初の試合で敗北し評価を急落させてしまったという不名誉な共通点がありますが、軽量級を見る目が肥えた日本のファンにとっては垂涎のカードです。
オッズはフランプトン勝利1.17倍、ドネア勝利4倍と、キャリア晩年を迎えた35歳のフィリピン人にとって厳しい数字が出ています。
フランプトンは「ドネアのようなビッグネームがベルファストで戦うなんて今までになかったことだ。ここで負けた方は、2度と世界王者になれないかもしれない。とにかくものすごい試合になる」と4階級制覇(日本では暫定のJr.バンタムタイトルもカウントして5階級としていますが、世界的には暫定はあくまで暫定、王者と認めないことが普通です)のグレートに敬意を示しています。
しかし、フランプトン陣営は今夏にウィンザーパーク(北アイルランドのナショナルサッカースタジアム)でIBF世界王者リー・セルビーとのタイトルマッチを計画しており、この試合はその前哨戦としか見ていません。

Photos by Naoki Fukuda
【ギレルモ・リゴンドーの超絶技巧の前に空転して以来、フィリピンの閃光はその輝きを失ってしまいましたが…。】
もちろんフランプトンにとっても負けられない試合ですが、ドネアにとっては敗北がキャリア存続の危機に直結するかもしれない崖っぷちの一戦になります。
さらに中立の米国と地元フィリピンを主戦場にしてきたドネアが完全アウェーのリングに上がるのは、キャリア初のことで、アジアの英雄にとって好材料はほとんど見当たりません。
それでも「この試合は、私が前に進むためには MUST WIN FIGHT」とドネアもこの試合の重要性をしっかり意識しています。
ドネアは「衰えたり、スピードを失ったわけじゃない。ゲームプランを変えて戦っていただけだ。今は我慢の時。この状況から抜け出すためには、フランプトンは絶好の対戦相手。私はまだ終わっちゃいない。もっと頭脳的に戦って、さらに上のレベルにステップアップしてみせる。必ずもう一度頂点に立ってみせる」と捲土重来を誓っています。
もし、フランプトンに勝つようなことがあれば…ドネアファンは久しぶりの歓喜に浸れるのですが、果たして〝ベルファストの奇跡〟は起きるのか?!注目の一戦です。
※オッズはいずれもウィリアムヒルのスコアです。
ニューヨーク ブルックリン
王者 エロール・スペンスJr. vs 同級5位 ラモント・ピーターソン【注目度★★★】

デビューから22連勝19KO、無敗のスペンスが、ラモント・ピーターソン相手にバークレイズセンターで初防衛戦のリングに上がります。
2011年、アミール・カーンからWBAとIBFのジュニアウェルター級王座を奪取したピーターソンは35勝(17KO)3敗1分け。
3つの黒星はティモシー・ブラッドリー、ルーカス・マティセ、ダニー・ガルシアと、140ポンドで屈指の強豪に喫したものです。
昨年2月にはデビッド・アバネシヤンを下してWBAウェルター級タイトルを獲得(このタイトルは10月に返上)して2階級制覇に成功、全階級を通じて最もレベルが高い147ポンドでもトップ戦線を走っています。
この二人はかつてのスパーリング・パートナー。7年前に当時アマチュアのスペンスと初めてスパーリングしたピーターソンは「こいつはモノが違う」とすぐにわかったと回想しています。
二人はそれ以来、友好関係を築いてきましたが、ついに世界タイトルを賭けた真剣勝負の舞台で激突します。
スペンスは「マジック・ジョンソンとアイザイア・トーマスも親友だったがNBAファイナルの舞台では互いに容赦なく戦った。私たちにとっても同じこと。試合が終わっても友情は続く」と語っています。
キース・サーマンとテレンス・クロフォードとのビッグファイトが待ち構えているスペンスにとっては、絶対に負けられない初防衛戦です。
「エロールは次世代のスーパースター候補かもしれないけど、そんなことはリングに上がれば関係ない。プロデビューしてから丸13年、どの試合も同じ、リングに上がったら仕事をするだけだ」と、ピーターソンも仕事に徹することを強調、ピーターソン勝利11.5倍、スペンス勝利1.065倍!と大きく開いたオッズも気にしていません。
試合予想もオッズの通り一方的に傾いていますが、33歳のピーターソンは27歳のスペンスのキャリアで最もしぶとくタフなファイターです。
若いスペンスがリズムを狂わせられる展開も考えられますが、中盤から終盤にはスペンスがストップ勝ちを収めそうです。
大番狂わせが起きれば、ESPNのPFPランキングで6位に入っているスペンスが降格、9位の井上尚弥が順位を上げることが見込まれますが…そうはいかない感じですね。
◼︎1月27日(土)リング誌/WBA世界ライト級タイトルマッチ
カリフォルニア イングルウッド
王者 ホルヘ・リナレス vs WBA同級15位 メルシト・へシタ 【注目度★★★★】
リナレスが昨年9月のルーク・キャンベル戦に続いて、ザ・フォーラムのリングに上がります。
ヘシタはフィリピンはセブ島出身の30歳。戦績は31勝(17KO)1敗2分。2012年12月8日ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナで、IBFライト級王者ミゲール・バスケスに挑戦、3−0の判定で敗れたのが唯一の黒星です。
このヘシタ対バスケス戦、興行のメインイベントはマニー・パッキャオvsファン・マヌエル・マルケス第4戦、WOWOWでも生中継したので覚えているファンも多いかもしれません。
この試合のオッズも一方的です。ヘシタ勝利は12倍、リナレス勝利は1/50、なんと1.02倍です。
アントニオ・デマルコ、セルヒオ・トンプソンに大番狂わせの2連敗を喫してから12連勝中のリナレスはケビン・ミッチェル、アンソニー・クロラ、ルーク・キャンベルと英国の人気者を敵地でことごとく撃破、リング誌ライト級王者も獲得しています。
一方、ヘシタの戦績は立派ですが、強豪と呼べる相手は敗れたバスケスだけとその内容は貧弱なもので、オッズが大きく偏っているのも頷けます。
こっぴどい挫折も経験したとはいえ、リナレスはゴールデン・ボーイ・プロモーションのキープレイヤーに成長しました。この試合は軽くクリアして欲しいところです。
リング誌、ESPNともにライト級でトップ評価されているリナレスですが、ジュニアライト級からの侵略をほのめかしているワシル・ロマチェンコ、2月10日にセルゲイ・リピネッツからIBFジュニアウェルター級王座を奪い4階級制覇を果たせばライト級に戻ると宣言しているマイキー・ガルシアとのビッグファイトが実現すると、アンダードッグは免れません。
さらにこの階級には、リーチ193㎝の異形のIBF王者ロバート・イースター、世界奪取が遅れているとはいえプエルトリコ最高の人気者フェリックス・ベルデホと無敗の強豪も控え、全階級通じて最もホットな階級と言えるでしょう。
リナレス、ガルシア、ロマチェンコは互いに対戦を熱望、今年中に激突する可能性も膨らんでいます。簡単な相手でないことは十分承知していますが、この二人に勝つようなことがあればPFP10傑入りどころか、PFP1位も十分ありえます。
好漢リナレスの夢はまだまだ続きます。
◼︎4月21日(土)フェザー級12回戦
北アイルランド ベルファスト
カール・フランプトン vs ノニト・ドネア 【注目度★★★★★】
4月ですから少し先ですが、ビッグファイトです。アイルランドのジャッカルに、フィリピンの閃光が挑みます。
全米ボクシング記者会・リング誌の2016年最高選手フランプトンと、全米ボクシング記者会の2012年最高選手(リング誌はファン・マヌエル・マルケス)ドネアの激突です。
二人ともボクシング界最高の名誉を受賞したあと、最初の試合で敗北し評価を急落させてしまったという不名誉な共通点がありますが、軽量級を見る目が肥えた日本のファンにとっては垂涎のカードです。
オッズはフランプトン勝利1.17倍、ドネア勝利4倍と、キャリア晩年を迎えた35歳のフィリピン人にとって厳しい数字が出ています。
フランプトンは「ドネアのようなビッグネームがベルファストで戦うなんて今までになかったことだ。ここで負けた方は、2度と世界王者になれないかもしれない。とにかくものすごい試合になる」と4階級制覇(日本では暫定のJr.バンタムタイトルもカウントして5階級としていますが、世界的には暫定はあくまで暫定、王者と認めないことが普通です)のグレートに敬意を示しています。
しかし、フランプトン陣営は今夏にウィンザーパーク(北アイルランドのナショナルサッカースタジアム)でIBF世界王者リー・セルビーとのタイトルマッチを計画しており、この試合はその前哨戦としか見ていません。

Photos by Naoki Fukuda
【ギレルモ・リゴンドーの超絶技巧の前に空転して以来、フィリピンの閃光はその輝きを失ってしまいましたが…。】
もちろんフランプトンにとっても負けられない試合ですが、ドネアにとっては敗北がキャリア存続の危機に直結するかもしれない崖っぷちの一戦になります。
さらに中立の米国と地元フィリピンを主戦場にしてきたドネアが完全アウェーのリングに上がるのは、キャリア初のことで、アジアの英雄にとって好材料はほとんど見当たりません。
それでも「この試合は、私が前に進むためには MUST WIN FIGHT」とドネアもこの試合の重要性をしっかり意識しています。
ドネアは「衰えたり、スピードを失ったわけじゃない。ゲームプランを変えて戦っていただけだ。今は我慢の時。この状況から抜け出すためには、フランプトンは絶好の対戦相手。私はまだ終わっちゃいない。もっと頭脳的に戦って、さらに上のレベルにステップアップしてみせる。必ずもう一度頂点に立ってみせる」と捲土重来を誓っています。
もし、フランプトンに勝つようなことがあれば…ドネアファンは久しぶりの歓喜に浸れるのですが、果たして〝ベルファストの奇跡〟は起きるのか?!注目の一戦です。
※オッズはいずれもウィリアムヒルのスコアです。
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