関西の高校を出てるので、あっち方面に今も住んでる旧友が多い。仕事関係で知り合った人でも関西住みの人は結構います。
高校時代の一つ上の先輩、カワさんもそんな1人。私と違って人徳があって、真面目で嘘みたいに一直線な人で、私より野球が下手くそだったのに大学でも関西2部で続けて、実業団にまで進んだお方。
先月、大阪の借り上げ社宅に荷物を運び入れたついでにカワさんに会いました。

本文とは少しだけ関係があります。
実業団で活躍した大企業を早期退職して、私学の高校の先生に。「私学やから定年はないし、休みは多いし、この仕事はいいよお」と幸せそうで何より。
野球を中心にした教育や指導についてや思い出話にふけりましたが、3軒もハシゴしてイラン情勢やらはもちろん、大谷翔平の話題も出ないのは、戦争もユニコーンも優先順位がめっちゃ低い、カワさんとはそれだけ濃密な関係だということかもしれません。
野球では守備の指導について…。
私たちの時代は「打球はとにかく体の正面で取る」のが基本。「正面に入るのが一番、打球を見やすい」「万一、イレギュラーしても体のどこかに打球を止めることができる」から。
しかし、この20年くらいでどんな打球でも正面で取ろうとするのはムダな動きが多い、取って・投げる動作に流れを作りにくい、捕球から送球動作の中で、正面で捕球しない方が一連の流れ・リズムに乗れる(エラーの可能性が減る)、強い送球ができることから、そっちが正しいとなっています。
勢いを殺さない、勢いをつけて送球する方が優先されるべき基本です。外野守備がわかりやすいですが、内野や本塁への速い返球が必要な打球に対しては助走をつけて捕球しなければなりません。
以前から宮本慎也は「正面」を否定していましたし、松井稼頭夫も「正面で処理すると強い送球ができないから、MLBでは逆シングルがむしろ基本だった」と対応に苦労したと語っています。そういえば、お二人ともPLですね。
これ、技術的にはもちろんその通りなんです…が、私が教えているような中学や高校のレベルでは必ずしもそうとは言い切れません。
まず、宮本や松井稼はプロにまで進んだ野球エリート。イレギュラー上等の劣悪なグランドでのプレー経験が少ない彼らと、第1試合でも荒れた学校グラウンドで公式戦を当たり前にやるほとんど全ての球児たちは違います。
さらに、石みたいに硬い硬球の場合は正面で取る練習をしないと、打球を怖がってしまう癖がついてしまいます。
強い打球が飛んでくるサードを守っていたカワさんは、まさに正面取りのお手本で、イレギュラーしても体で止めてボールを前に落として送球する基本が身に染みていました。
どこでも守れた私が一番好きなポジションはセンターかライト。一番好きなプレーはセンターゴロとライトゴロに仕留めることでした。センターゴロは正面で取ってはダメ、ファーストとのライン上に一気に走って捕球、思い切り投げる、やはり一連の動作でないと成立しません。
左打者の〝走り打ち〟も禁じ手にする指導者が今でもいるそうですが、あれも右でも左でも打てば右方向の一塁に走るという野球の絶対構造上、左と右で打ち方が全く違うのは当然です。一塁方向にスタートを切りやすい体重移動の走り打ちはむしろ奨励すべき打撃スタイルです。
実業団まで進んだカワさんは投手のボールの握りにも詳しくて、実際に持っていたボールでいろんな握りで、ちょっと寝る体制から天井に投げて回転の違いを見せてくれました。
今更ですが世の中、野球好きが多くて、周囲のお客さんもわらわら集まってきて「同じカーブでもどこに指をかけるかで変化が全く違う」とか、居酒屋の座敷はにわかに野球クリニックと化したのでした。

高校時代の話、当時のチームメイトの
近況なんかも話こんでいると、カワさんが年末に集まって飲んだときに池田や岡町、塚本という私の同期もいて、この3人が卒業式の後に私に告白してくれた晴田さんという女子にアタックしてことごとく玉砕したのですが、3人もフラれたことに部室で私が「池田アウト!岡町アウト!塚本アウト!スリーストライク、ゲームセット!!!これ以上は晴田への突撃は禁止や、おまえら3人は野球部の恥!!!」と笑い飛ばして、部室が大盛り上がりしたというのですが、そのことをはっきりとは覚えてません。
晴田さんとはほとんど話したこともなかったし、顔と名前が一致しないレベルだったと思います。そのときは同期が同じ女の子に3人もフラれたということがおかしくて、女子と話すことがほぼない(学校にあまり行かないので男子とも話すのは野球部や陸上部の閉鎖空間だけ)全くモテない私にとっては格好の餌だったのでしょう。
カワさんは「草野も告白したらしいから、結局4人もフラれてもうたらしい」。
私は「草野ってぼくの一個下でしょ?あいつ、一個上の晴田に突撃したん?」と、同窓会的な場所を敬遠しまくってた私は、初めて知ったのでした。
4連続挑戦失敗…西岡利晃みたいです。なら、晴田はウィラポンか。ちょっと違う気もするが。
そして、カワさんは「草野が『好きな人がいるからゴメン』って断られた、その好きな人はお前ちゃうか?って話にず〜〜っと前からなってるんやて」と、黒霧のロックをぐいっとあおるのでした。
なぜか急激に追い詰められたような気分になった私は「そんなわけないです、そもそも晴田なんてよう知らんし(卒業式までは確かによく知らなかったから嘘ではない)」と、やはり黒霧ロックを飲み干すと、話を変えようとおかわりを頼むのでした。
すると、カワさんが「そやろなあ、そんなモテる子がお前を好きになるはずないもんなあ」とトゲのあることを口にしましたが、私には気分を害する余裕もなく「そうですよ、高校時代なんて1人も付き合った子おらへんし、暗い青春でした(全く嘘ではない)」と弁解じみた心境で言いました。
私としては、晴田が告白してくれたことを誰かに言うのは晴田に申し訳ない、恥ずかしい思いをさせると思ったから黙ってましたが、もう40年近くも前のこと。晴田の連絡先も知ってるから、彼女がOKなら(きっとそんなこと気にするタマじゃないし)いいのに、なぜかそこが心の重荷になって誰にも言えないまま。
カワさんは超鈍感な男のくせに、その重荷の正体を見事にエグるのです。「そらそや。もしお前がそうやったら、スリーストライク、ゲームセットとかゆうて嘲るなんて同期や後輩の傷口にハバネロ塗り込む鬼畜の所業や」。
…「スリーストライク」のときは、晴田が俺のことを好きだったなんて想像もしてなかったから、あれは鬼畜の所業ではありません。だから池田らに申し訳ないみたいな感情を持つのは、おかしなこと。俺は何ら悪いことはしていない。胸を張って前を向いて良いのです。
誰が悪いかと言えば、卒業式のあとまで告白を引っ張った晴田が一番悪い。あるいは池田らをフルときに伝えてくれていたなら。
しかし、もう今更です。引くに引けない。今更「晴田が好きやったやつって俺やねん」なんて言えません。いや、晴田に連絡とって、大昔の話やしもうええよな?とパーミッション取ればいいだけの簡単な話かも。
伊東市の田久保前市長の気持ちが少しだけわかります。最初の市長選に出馬する前に「よくよく調べたら大学出てませんでした」で済んだ話です。当選したのも「あの大学出た人だから」で投票した人なんてまずいないでしょう。「若い頃はやんちゃで大学除籍。でも今は伊東市のために目覚めました!」の方が、もっと票を集めたかもしれません。
しかし…私にっての〝最初の市長選前〟っていつになるんだ?
私にはお知らせするタイミングがなかった気がします。あの件は100%田久保が悪いというか、さっきのニュースでは自身で卒業証書を偽造した可能性が高いということです。
とにかく全ては、晴田が一番悪い…。
高校時代の一つ上の先輩、カワさんもそんな1人。私と違って人徳があって、真面目で嘘みたいに一直線な人で、私より野球が下手くそだったのに大学でも関西2部で続けて、実業団にまで進んだお方。
先月、大阪の借り上げ社宅に荷物を運び入れたついでにカワさんに会いました。

本文とは少しだけ関係があります。
実業団で活躍した大企業を早期退職して、私学の高校の先生に。「私学やから定年はないし、休みは多いし、この仕事はいいよお」と幸せそうで何より。
野球を中心にした教育や指導についてや思い出話にふけりましたが、3軒もハシゴしてイラン情勢やらはもちろん、大谷翔平の話題も出ないのは、戦争もユニコーンも優先順位がめっちゃ低い、カワさんとはそれだけ濃密な関係だということかもしれません。
野球では守備の指導について…。
私たちの時代は「打球はとにかく体の正面で取る」のが基本。「正面に入るのが一番、打球を見やすい」「万一、イレギュラーしても体のどこかに打球を止めることができる」から。
しかし、この20年くらいでどんな打球でも正面で取ろうとするのはムダな動きが多い、取って・投げる動作に流れを作りにくい、捕球から送球動作の中で、正面で捕球しない方が一連の流れ・リズムに乗れる(エラーの可能性が減る)、強い送球ができることから、そっちが正しいとなっています。
勢いを殺さない、勢いをつけて送球する方が優先されるべき基本です。外野守備がわかりやすいですが、内野や本塁への速い返球が必要な打球に対しては助走をつけて捕球しなければなりません。
以前から宮本慎也は「正面」を否定していましたし、松井稼頭夫も「正面で処理すると強い送球ができないから、MLBでは逆シングルがむしろ基本だった」と対応に苦労したと語っています。そういえば、お二人ともPLですね。
これ、技術的にはもちろんその通りなんです…が、私が教えているような中学や高校のレベルでは必ずしもそうとは言い切れません。
まず、宮本や松井稼はプロにまで進んだ野球エリート。イレギュラー上等の劣悪なグランドでのプレー経験が少ない彼らと、第1試合でも荒れた学校グラウンドで公式戦を当たり前にやるほとんど全ての球児たちは違います。
さらに、石みたいに硬い硬球の場合は正面で取る練習をしないと、打球を怖がってしまう癖がついてしまいます。
強い打球が飛んでくるサードを守っていたカワさんは、まさに正面取りのお手本で、イレギュラーしても体で止めてボールを前に落として送球する基本が身に染みていました。
どこでも守れた私が一番好きなポジションはセンターかライト。一番好きなプレーはセンターゴロとライトゴロに仕留めることでした。センターゴロは正面で取ってはダメ、ファーストとのライン上に一気に走って捕球、思い切り投げる、やはり一連の動作でないと成立しません。
左打者の〝走り打ち〟も禁じ手にする指導者が今でもいるそうですが、あれも右でも左でも打てば右方向の一塁に走るという野球の絶対構造上、左と右で打ち方が全く違うのは当然です。一塁方向にスタートを切りやすい体重移動の走り打ちはむしろ奨励すべき打撃スタイルです。
実業団まで進んだカワさんは投手のボールの握りにも詳しくて、実際に持っていたボールでいろんな握りで、ちょっと寝る体制から天井に投げて回転の違いを見せてくれました。
今更ですが世の中、野球好きが多くて、周囲のお客さんもわらわら集まってきて「同じカーブでもどこに指をかけるかで変化が全く違う」とか、居酒屋の座敷はにわかに野球クリニックと化したのでした。

高校時代の話、当時のチームメイトの
近況なんかも話こんでいると、カワさんが年末に集まって飲んだときに池田や岡町、塚本という私の同期もいて、この3人が卒業式の後に私に告白してくれた晴田さんという女子にアタックしてことごとく玉砕したのですが、3人もフラれたことに部室で私が「池田アウト!岡町アウト!塚本アウト!スリーストライク、ゲームセット!!!これ以上は晴田への突撃は禁止や、おまえら3人は野球部の恥!!!」と笑い飛ばして、部室が大盛り上がりしたというのですが、そのことをはっきりとは覚えてません。
晴田さんとはほとんど話したこともなかったし、顔と名前が一致しないレベルだったと思います。そのときは同期が同じ女の子に3人もフラれたということがおかしくて、女子と話すことがほぼない(学校にあまり行かないので男子とも話すのは野球部や陸上部の閉鎖空間だけ)全くモテない私にとっては格好の餌だったのでしょう。
カワさんは「草野も告白したらしいから、結局4人もフラれてもうたらしい」。
私は「草野ってぼくの一個下でしょ?あいつ、一個上の晴田に突撃したん?」と、同窓会的な場所を敬遠しまくってた私は、初めて知ったのでした。
4連続挑戦失敗…西岡利晃みたいです。なら、晴田はウィラポンか。ちょっと違う気もするが。
そして、カワさんは「草野が『好きな人がいるからゴメン』って断られた、その好きな人はお前ちゃうか?って話にず〜〜っと前からなってるんやて」と、黒霧のロックをぐいっとあおるのでした。
なぜか急激に追い詰められたような気分になった私は「そんなわけないです、そもそも晴田なんてよう知らんし(卒業式までは確かによく知らなかったから嘘ではない)」と、やはり黒霧ロックを飲み干すと、話を変えようとおかわりを頼むのでした。
すると、カワさんが「そやろなあ、そんなモテる子がお前を好きになるはずないもんなあ」とトゲのあることを口にしましたが、私には気分を害する余裕もなく「そうですよ、高校時代なんて1人も付き合った子おらへんし、暗い青春でした(全く嘘ではない)」と弁解じみた心境で言いました。
私としては、晴田が告白してくれたことを誰かに言うのは晴田に申し訳ない、恥ずかしい思いをさせると思ったから黙ってましたが、もう40年近くも前のこと。晴田の連絡先も知ってるから、彼女がOKなら(きっとそんなこと気にするタマじゃないし)いいのに、なぜかそこが心の重荷になって誰にも言えないまま。
カワさんは超鈍感な男のくせに、その重荷の正体を見事にエグるのです。「そらそや。もしお前がそうやったら、スリーストライク、ゲームセットとかゆうて嘲るなんて同期や後輩の傷口にハバネロ塗り込む鬼畜の所業や」。
…「スリーストライク」のときは、晴田が俺のことを好きだったなんて想像もしてなかったから、あれは鬼畜の所業ではありません。だから池田らに申し訳ないみたいな感情を持つのは、おかしなこと。俺は何ら悪いことはしていない。胸を張って前を向いて良いのです。
誰が悪いかと言えば、卒業式のあとまで告白を引っ張った晴田が一番悪い。あるいは池田らをフルときに伝えてくれていたなら。
しかし、もう今更です。引くに引けない。今更「晴田が好きやったやつって俺やねん」なんて言えません。いや、晴田に連絡とって、大昔の話やしもうええよな?とパーミッション取ればいいだけの簡単な話かも。
伊東市の田久保前市長の気持ちが少しだけわかります。最初の市長選に出馬する前に「よくよく調べたら大学出てませんでした」で済んだ話です。当選したのも「あの大学出た人だから」で投票した人なんてまずいないでしょう。「若い頃はやんちゃで大学除籍。でも今は伊東市のために目覚めました!」の方が、もっと票を集めたかもしれません。
しかし…私にっての〝最初の市長選前〟っていつになるんだ?
私にはお知らせするタイミングがなかった気がします。あの件は100%田久保が悪いというか、さっきのニュースでは自身で卒業証書を偽造した可能性が高いということです。
とにかく全ては、晴田が一番悪い…。
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フシ穴の眼
が
しました