注目のメガファイトで番狂せが起きたときに立ち昇るのが「我々はGOAT(史上最高)を見ているのではないか?」という高揚です。


私がボクシングを身始めた短い切り取りの範囲内でも「シュガー・レイ・レナードvsマービン・ハグラー」「マイク・タイソンvsマイケル・スピンクス」「マニー・パッキャオvsオスカー・デラホーヤ」…いくつかの蜃気楼を目撃してきました。
そんな過去のメガファイトと比較してしまうと、米国の熱量、世界の注目度が全く違う「テレンス・クロフォードvsカネロ・アルバレス」ですが、その価値はどうだったのでしょうか?
ミドル級のUndisputed champion ハグラーに挑戦したはずのレナードでしたが、WBAとIBFが実質5年のブランクから挑戦資格がないと認定を拒んだため、WBCのみがステイクされました。
クロフォードはスーパーミドル級はもちろん、ミドル級で戦った経験もありませんでしたが、現役バリバリのPFPファイターで、カネロへの挑戦は心躍る冒険マッチであり、挑戦資格がないと考える人は極めて少数派でした。
そして、何よりもUndisputed championship 。

スポーツ総合分野でMVP評価を受けた最後のボクサー、シュガー・レイ・レナード。ボクシングは、メイウェザーもパッキャオも、マイナーの檻に閉じ込められたままでした。
一方、5年間もランキングから離れ、ミドル級では1試合も戦ったことのないレナードがタイトル挑戦を許されたのは、彼が引退してなお圧倒的な人気を誇り、多くのファンがその復帰を待っていたという超Aサイド案件だったからです。
当時の米国のメガファイトはハグラーのタイトルマッチが中心、ロベルト・デュラン、トーマス・ハーンズが敗れ、レナードの後継者と期待されたウエルター級のUndisputed champion ドナルド・カリーは大番狂せに足元をすくわれてしまいます。
ファンがレナードの電撃復帰を歓迎した理由には「ハグラーを倒せるファイターは、もうレナードしかいない」、最後の希望という事情もあったのです。

当時のハグラーは完全統一ミドル級のタイトルを12連続防衛中、文句なしのPFPキングで、うんざりするほど圧倒的な強さを見せつけていました。
アラン・ミンターからUndisputed titleを強奪してから13試合の世界戦はミドル級の強豪相手に全勝12KO、クロスレンジでの戦いを避けて唯一判定までもつれたのはロベルト・デュラン戦だけ。
リング誌の年間PFPに3年連続で選ばれていたハグラーは、現代のデジタルバージョンの尺度なら5年近くもPFPキングに君臨していたでしょう。
そんなハグラーに対して、ドミトリー・ビボルに敗れ、KOからも長らく遠ざかっていたカネロは、クロフォードよりも年下とはいえ、実力評価は弱含みの状態。
ハグラーとカネロの立ち位置は全く違いました。真逆といっても言い過ぎではないかもしれません。
そして…米国ボクシングの盛衰の落差を抜きにしても、レナードとクロフォードは全く違う才能です。
ーーーやはり、クロフォードを語るのは「彼の時代」に限定されてしまうのでしょうか?


私がボクシングを身始めた短い切り取りの範囲内でも「シュガー・レイ・レナードvsマービン・ハグラー」「マイク・タイソンvsマイケル・スピンクス」「マニー・パッキャオvsオスカー・デラホーヤ」…いくつかの蜃気楼を目撃してきました。
そんな過去のメガファイトと比較してしまうと、米国の熱量、世界の注目度が全く違う「テレンス・クロフォードvsカネロ・アルバレス」ですが、その価値はどうだったのでしょうか?
ミドル級のUndisputed champion ハグラーに挑戦したはずのレナードでしたが、WBAとIBFが実質5年のブランクから挑戦資格がないと認定を拒んだため、WBCのみがステイクされました。
クロフォードはスーパーミドル級はもちろん、ミドル級で戦った経験もありませんでしたが、現役バリバリのPFPファイターで、カネロへの挑戦は心躍る冒険マッチであり、挑戦資格がないと考える人は極めて少数派でした。
そして、何よりもUndisputed championship 。

スポーツ総合分野でMVP評価を受けた最後のボクサー、シュガー・レイ・レナード。ボクシングは、メイウェザーもパッキャオも、マイナーの檻に閉じ込められたままでした。
一方、5年間もランキングから離れ、ミドル級では1試合も戦ったことのないレナードがタイトル挑戦を許されたのは、彼が引退してなお圧倒的な人気を誇り、多くのファンがその復帰を待っていたという超Aサイド案件だったからです。
当時の米国のメガファイトはハグラーのタイトルマッチが中心、ロベルト・デュラン、トーマス・ハーンズが敗れ、レナードの後継者と期待されたウエルター級のUndisputed champion ドナルド・カリーは大番狂せに足元をすくわれてしまいます。
ファンがレナードの電撃復帰を歓迎した理由には「ハグラーを倒せるファイターは、もうレナードしかいない」、最後の希望という事情もあったのです。

当時のハグラーは完全統一ミドル級のタイトルを12連続防衛中、文句なしのPFPキングで、うんざりするほど圧倒的な強さを見せつけていました。
アラン・ミンターからUndisputed titleを強奪してから13試合の世界戦はミドル級の強豪相手に全勝12KO、クロスレンジでの戦いを避けて唯一判定までもつれたのはロベルト・デュラン戦だけ。
リング誌の年間PFPに3年連続で選ばれていたハグラーは、現代のデジタルバージョンの尺度なら5年近くもPFPキングに君臨していたでしょう。
そんなハグラーに対して、ドミトリー・ビボルに敗れ、KOからも長らく遠ざかっていたカネロは、クロフォードよりも年下とはいえ、実力評価は弱含みの状態。
ハグラーとカネロの立ち位置は全く違いました。真逆といっても言い過ぎではないかもしれません。
そして…米国ボクシングの盛衰の落差を抜きにしても、レナードとクロフォードは全く違う才能です。
ーーーやはり、クロフォードを語るのは「彼の時代」に限定されてしまうのでしょうか?
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