日本人が席巻するバンタム級の世界戦線。

4人のタイトルホルダーの中でも、中谷潤人の世界評価は頭抜けています。

特定のプロモーターやメディアからのバイアスが最も少ないトランスナショナル・ボクシング・ランキング・ボード(TBRB)の中谷の評価は10位。BoxRecでは4位。

世界最大のスポーツメディアながら、ボクシングの扱いは急速に萎んでいるESPNは9位。

イベントのプロモートまで手がけるサウジアラビア資本に完全買収されたリング誌で7位。ProBox傘下のボクシング・シーンで7位。

リング誌がかつて定期企画していた Best Fighters 100(PFP100傑)がいまもあったなら、中谷を除く西田凌佑、堤聖也、武居由樹の3人は30位以内にも入っていないでしょうから、ビッグバンの存在感は別格です。

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PFPでトップ3を回遊する井上尚弥は中谷以上の評価を獲得していますが、2人とも quality of opponent(対戦相手の質)は他のPFPファイターと比較すると非常に貧弱なのが共通の特徴。

中谷も井上も、全盛期の殿堂クラスや現役PFP ファイターとは1人も対戦していません。レベルの低い相手を派手に倒して評価を上げてきました。レベルが低い相手だから派手に倒せる、という見方もできます。

特に井上はこの1年、レベルの低い相手との対戦に明け暮れました。それなにに、けして強打者ではないルイス・ネリとラモン・カルデナスから1発でダウンを奪われ、以前から指摘されていた防御の欠陥と劣化も心配されています。

中谷は世界戦9試合のうち8試合をKOで片付けていますが、PFPファイターのファン・フランシスコ・エストラーダが苦戦したアルヒ・コルテス、ノンタイトル戦ながら井岡一翔が手を焼いたフランシスコ・ロドリゲスとの2試合はジャッジの手を煩わせました。

井上vs中谷は互いにキャリア初の現役PFPファイターとの対決、飛び抜けて最強の相手となります。



明日、中谷が戦う西田はキャリア最強クラスの相手。井上が9月に予定しているムロジョン・アフマダリエフもオッズや戦前予想を総合すると、キャリア最強といっても全く差し支えないでしょう。

西田は初防衛戦をKOでクリアしたように、相手に合わせたテーマを忠実にこなせるボクサーファイター。

アフマダリエフは一打必倒のパンチャーではありませんが、ネリやカルデナスとは次元が違います。