前回から少し間が空いたことで、世界のジュニアフェザー級人口は1253人から1226人になっていました。

27人減ですが、この間に特別な事情があったとは考えにくく、誤差の範囲です。


さて、ムロジョン・アフマダリエフの続きです。

ウズベキスタン出身の28歳。五輪はリオデジャネイロ2016で銅メダル(ロベイシ・ラミレスに0-3で完敗)、世界選手権はドーハ2015で銀メダル。アマチュア通算300勝80KO・RSC20敗。

バンタム級とはいえ、アマチュアでは56kg。身長166㎝/リーチ173㎝は、井上尚弥(165㎝/171㎝)と同サイズですが、アマでもプロでも井上よりも大きなクラスで戦ってきました。

岩佐亮佑を返り討ちにした初防衛戦は、ウズベキスタンの首都タシケント。まさか、タシケントでボクシングの世界タイトルマッチを見る日が来るとは思いませんでした。

カウンターパートだったWBC/WBO王者スティーブン・フルトンと共通の対戦相手、ダニー・ローマンを軸に見るとWBA/IBF王者アフマダリエフが劣っているように見えますが、戦った時期が違う…と考えてましたが、個人的にはマーロン・タパレス戦を見て幻滅しました。



多くの専門家や現役ボクサーが指摘したように、あの試合はcontroversial decision(議論を呼ぶ判定)でした。

確かにタパレスから見ると〝不思議の勝ち〟。しかし、アフマダリエフから見ると〝負けに不思議の負けはない〟という内容だったと思います。

あの試合を通して、どちらが強いファイターか、どちらが優れたボクサーか、となるとアフマダリエフでした。しかし、ボクシングの採点は個々のラウンドを独立した試合と見てスコアを積み重ねていきます。

前半で大幅リードを許した時点で、倒しに行かなければなりませんでした。

井上尚弥とは、五輪銀メダリストのエリートアマ、プロでも無敗…そんなアフマダリエフが対戦して欲しかったのですが、ないものねだりをしても仕方がありません。

井上は12月にタパレスとの完全統一戦、来年はルイス・ネリやジョンリール・カシメロを相手に〝悪童退治〟に進む見通しで、アフマダリエフは少なくともジュニアフェザー級ではジャパニーズ・ドリームを完全に見失ってしまいました。