タイではタイ式(キックボクシング)から国際式(ボクシング)の道筋が整備されており、ボクシングに数多くの世界王者を送り出して来ました。

しかし、タイは例外で、キックからボクシングは簡単に往来できる関係ではありません。

キックボクサーからボクシングに転向、大きな成功を収めた現役選手の代表格は 暫定ながらWBCヘビー級王者にもなったディリアン・ホワイトでしょうか。

過去に遡ると、やはりヘビー級で一時代を築いたビタリ・クリチコ(現キーウ市長)は、キックボクサーとして来日経験もあります。

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10年前のリング誌から。「ロシアはウクライナを占領する気だ」。ビタリの言葉を当時は切実に受け止めることができませんでした…。

キックボクシングからボクシングへの転向。ムエタイを除いて、そこには「栄光への脱出」という意味合いが包含されていました。

逆にボクシングからキックボクシングへの転向には「都落ち」の陰がつきまとっていたことも事実です。

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このヒエラルキーに最初に風穴を開けたのは、キックボクシングブームを巻き起こした沢村忠であり、ボクシングを諦めてボクシングの世界王者よりも高い場所に登った魔裟斗でした。

そして沢村よりもサステナな人気を持ち、ボクシングに挫折した魔裟斗とは違う、全く新しい才能、那須川天心が今週末、ついにボクシングのリングに上がります。

市場がシュリンクする一方のボクシング界にとって、最高のカンフル剤です。

今夜のNHKのニュースでも「那須川天心のデビュー戦」が大きく報じられました。専門誌で自己満足的に取り上げられていた「高校◉冠」とかとは注目度の次元が全く違います。

その「◉冠」側の粟生隆寛トレーナー、ミットが上手いのはわかってましたが、そればかりかまだまだ動けますね。頼もしいです、素晴らしいです。

あんな人にミット持ってもらったら、最高に気持ちいいでしょう。