2016年を最後にリング誌はBest Fighter Poll(年間PFP)が廃止。

PFPは、毎週ランキングがシャッフルされることもある〝猫の目〟電子版のみになってしまいました。

リング誌よりも選考過程で透明性が高いESPNも、毎月のように選考投票を行う電子版だけ。

〝最も権威がある〟全米ボクシング記者協会(BWAA)も電子版のみ、こちらは偶数月に更新で、辛うじて定点観測できる状況です。

リング誌の電子版PFPがマニアから槍玉に挙げられやすいのは、ボクシングを代表するメディアだからという理由ではありません。

パネリストの意見を反映するとはいえ、投票制ではなくその選考過程が不透明であるが故に杜撰と勘繰られているからでしょう。

ESPNは記名投票ですから、投票者の主観がよく見えます。そして、投票ポイントでランキングされるPFPですから、このボクサーがどうしてこの順位に至ったのかがハッキリわかります。

リング誌にはそれがないから「どこでどうなったらこんな順位になるんだ?」という違和感を刺激しやすいのでしょう。

今から11年前、2011年2月にフェルナンド・モンティエルを2ラウンドで鮮やかな左フックで沈めたノニト・ドネアは、軽量級好きのナイジェル・コリンズのゴリ押しで、セルヒオ・マルチネスを抜いてPFP3位にランクされます。

その3ヶ月前にマルチネスはポール・ウィリアムスを同じ2ラウンドで痛烈に沈めました。
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「レベルと注目度の低いバンタム級のドネアと、どちらも高いミドル級のマルチネス」。

「階級最弱王者のモンティエルと、PFP最高3位・当時5位でメイウェザーも対戦を拒んだウィリアムス」。

「モンティエルですら生殺しにしか出来なかったドネアと、あのウィリアムスを衝撃的に失神させたマルチネス」。

「それで、どうしてドネアが上なんだ?」。

PFPごときのランキングに文句言うな!と突き返せば良かったのです。

「バンタム級は層が薄くて人気もない?そういう要素を、17階級全部無視して平等に考えるのがPFPだろう!と。

層とか注目度とかを考慮してしたら、PFPなんてヘビー級やミドル級、ウェルター級などの人気スターで独占されて、フライ級やバンタム級の選手は陽の目を見ることが出来ません。

「脳内妄想を否定するって、お前、気は確かか?」と反論したら良かったのです。

しかし、リング誌はドネアのランキングを落としてしまうのです。