WBC世界スーパーフェザー級王者オスカル・バルデスが、VADAのドーピング検査で禁止薬物のフェンテルミンが検出されました。
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Aサンプルでの陽性反応を受けて、Bサンプルも封印が切られ検査に。日本時間の今日、VADAはBサンプルも陽性反応を示したと発表しました。

Bサンプルからも陽性反応が出たことで〝有罪〟の判決が下されたことになります。

フェンテルミンには食欲を抑え、利尿作用もあることから減量中のボクサーや競馬の騎手が手を染める例があります。

バルデス自身は「検出量は微量でハーブティーの中に含まれていたのかもしれない」と弁明していますが…。

〝ドーピング・グル〟ビクター・コンテは「世間は利尿剤くらいにしか思ってないかもしれないが、ドーピングの専門家なら誰でも知っている非常に強力な効果が期待出来る薬物」とフェンテルミンについて説明。

「覚せい剤のように心拍数を上げ、エネルギーを与え、持久力を高める。スタミナが増大する。呼吸も楽になるから質量ともに高いトレーニングが可能になる」「もちろん、私もアスリートに対して数え切れないほど処方していた」。
Phentermine

「ハーブティー」という弁解に対してドーピング魔王は「笑止千万。ハーブティーとは分子構造が違う。そんな言い訳は夏休みの宿題をしてない子供が新学期に『犬が宿題を食べちゃったんだ』というのと同じ。誰が信じるか?」と、相変わらず他人のドーピングには絶対意図的だと決めつける姿勢を見せています。

It's 'dog ate my homework.嘘じゃないよ、宿題は犬が食べちゃったんだ。

コンテは史上最大のドーピング事件「バルコスキャンダル」の張本人。 今なおドーピングといえば誰もがコンテの名前を思い浮かべます。

有罪判決を受け服役していましたが、司法取引で刑を減免された元犯罪者で、多くのアスリートはコンテを敬遠しています。

その一方で、ノニト・ドネアら一部のボクサーは栄養管理という名目でコンテとコンサルティング契約を結んでいます。

内部告発で犯罪者になったコンテは「私の仕事がバレたわけじゃない。裏切り者がいただけ。私は痕跡が残るような下手くそな仕事はしない」と事あるごとに豪語しています。


バルデスは10日に米アリゾナ州トゥーソンでロブソン・コンセイサンを迎える初防衛戦が控えていますが、なんとこの試合は挙行される予定です。

イベントを統括するPascua Yaqui Tribe Athletic Commissionは、複数のメディアから寄せられたこの試合が中止にならない理由を糾す質問状に回答していません。

VADAは「検査機関はあくまで検査機関。(試合中止やライセンス剥奪は)私たちの仕事ではない」。

この問題で特別検査委員会を開催したWBCのHPなどにはまだ何の発表もありませんが、興行決定に異論があるならすぐに「世界戦とは承認しない」と声明を出すはずです。

このイベントには、セミファイナルにWBO世界フライ級王者中谷潤人も初防衛戦のリングに上がります(vsアンヘル・アコスタ)。