セルヒオ"Maravilla"マルチネス。

この10年くらいで、かなり好きなボクサーでした。

さすがに「本家」には及ばないものの、彼は「ミドル級のパッキャオ」でした。

最高の注目度と報酬を手にしたのはケリー・パブリックをアップセットした一戦に、フリオ・セサール・チャベスを捌ききったメガファイトでしたが…。

ミドル級のゲートキーパー(門番)から豪華な屋敷の主人へと一気に押し上げたのは、ポール・ウィリアムスとの2戦です。

「25−24」。カミソリ一枚も入らない(razor thin)ほど拮抗したオッズで迎えたウィリアムスとのリマッチは、衝撃的な2ラウンドKO。
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そんなマルチネスの「夏」はゲンナディ・ゴロフキンとの指名試合を回避して、ミゲール・コットとのメガファイトを選択したまで、でした。

ああ、そういえばあの短い期間に偶然とはいえ、戦慄の「2ラウンドKO」が驚愕の旋律を奏でながら3試合も立て続けに勃発したことは、強烈で印象的な事象でした。

ボクシングファンほど、あらゆる方向からバイアスを受けている人種はいません。「戦慄の3試合」のNo.1は世界的には「マニー・パッキャオvsリッキー・ハットン」と決めつけられています。

日本では「ノニト・ドネアvsフェルナンド・モンティエル」もしっかり記憶されているかもしれません。

しかし、何重にも塗りたくられたバイアスを剥がしてゆくと、どう考えても戦慄No.1は「マルチネスvsウィリアムス」です。

そんな、45歳の"Maravilla" が8月21日にリングに戻って来ます。

 
満身創痍の肉体をキャッチウェイトで削られた最後の試合、コット戦が2014年6月7日でしたから、ブランクは6年以上。

この復帰戦はクリアするでしょうが、悲惨な結末しか待っていない、そう感じるのは私だけでしょうか…。




"Maravilla" からカネロまで。

時代は変わりましたが、セルヒオの復帰戦までの20日余り、偉大なアルゼンティーナに悲しいエールを送りつつ、村田諒太も絡めた絢爛な人気階級160ポンドの10年を反芻しましょう…。