ヘビー級の大型化は今に始まったことではありません。

ヘビー級が始まってから、ずっとこの傾向が続いています。

それが無差別級である限り、彼らは永遠に巨大化していくでしょう。



では…。



ジャック・デンプシーやロッキー・マルシアノのような、185ポンド(84kg)の世界ヘビー級チャンピオンを私たちが目撃する機会はもうありえないのでしょうか?
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「アリが現代に生まれていたらクルーザー級で戦っていた」という見方は見当はずれもいいところ。アリが無差別級以外で戦うわけがない!


確かにベスト体重が185ポンドのデンプシーやマルシアノが現代に生きていたら、クルーザー級(200ポンド)で戦っていたでしょう。

それにしても良かったです!デンプシーがクルーザー級がない時代に生まれてくれて!

しかし、デンプシーやマルシアノが、2メートル/250ポンド(113kg)を超える巨人の森となってしまった現代のヘビー級に迷い込むと、多くのファンが考えるように跡形もなく粉砕されるだけなのでしょうか?


おそらく、それも思い違いです。


「現在のボクシングシーンは『17』階級だが、実際には20階級はある」という見方があります。

もちろん、「18」「19」「20」の3階級は「スーパーヘビー」「スーパー*2ヘビー」「スーパー*3ヘビー」です。

現状の「17」(ヘビー級)はもちろん「16」(クルーザー)でも小さく軽いデンプシーやマルシアノが「20」で通用するわけがない…これは一見、正論に聞こえてきます。

デンプシーやマルシアノがそのフレームだけなら「Boxing−20」はおろか「17」のクラスの住民票すら持っていないことは誰にだってわかります。

マイケル・スピンクスやイベンダー・ホリフィールドは「17」の通行手形を手に入れましたが、そこで待ち構えていたのは「18」「19」「20」の洗礼でした。

体重85kgは、そもそもがクルーザー級(90.7kg)にすら10ポンド以上もショートしているわけですから、そんな才能がもしいたとしてもヘビー級に挑戦することは常識ではありえません。


そう、normal(日常)では。


しかし、ボクシングはパンデミック以前からabnormal(非日常)の世界です。

そして、私たちはすでに〝85kgでヘビー級を無双する〟レベルの現実をついこの間まで、目の当たりにしていたのです。

もしも、彼らのような傑出した才能が185ポンドなら、躊躇なく無差別級に挑んだことでしょう。

185ポンド(84kg)の世界ヘビー級チャンピオンを私たちが目撃する機会は、十分ありえます。



世界的にも「ヘビー級回帰」が顕著な時期です。いろいろな持ち札から〝85kgでヘビー級を無双する〟を考えていきます。