ニューヨークはバークレイズセンター。ショウタイムが全米に生中継するビッグファイト。

そのアンダーカードにジュニアフェザー級の岩佐亮佑が登場。

空位のIBF暫定王座をマーロン・タパレスと争います。

前日計量は両者とも121.5ポンドでパス。しかし、当日計量でタパレスがリバウンド制限10ポンド(4.536kg)をオーバー。この瞬間、タパレスの王座決定戦出場資格が消滅。

岩佐が勝利した場合のみ暫定王者誕生となります。

※いろんな情報が錯綜していましたが、タパレスは当日計量でオーバー。2時間の猶予を与えられ、30~40分後に最軽量してパス。失格ではなかったそうです。

しかし、タパレスは懲りませんね。

今、日本では一連のネリ騒動から「体重超過は試合中止」という声が強くなっていますが、もし当日計量でアウトならどうでしょうか?

ーー前日計量はクリアしてるから問題は無い。

ーールールはルール。ルールに抵触したら即刻中止、グレーゾーンを作ってはいけない。

ーー当日計量はリバウンド制限、他団体では制限していないから大目に見るべき。


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試合は体重超過の〝マラウディンの悪夢〟が左右のスウィングを振るって岩佐に迫る予想通りの展開。

第3ラウンドに波乱。両者クロスレンジの打ち合いからタパレスが膝をキャンバスに着きます。

タパレスはバッティングをアピールするも、主審のシャダ・マーダフの判断はダウン。スロー再生では明らかにバッティング、ラッキーです。

タパレスの右目がどす黒く腫れて、このまま内出血が大きくなるとも見られましたが大事には至らず。

4ラウンドからはタパレスの大振りの左右攻撃を岩佐が迎撃、第8ラウンドにはリーチ181㎝の岩佐が長いワンツーで、リーチ165㎝のタパレスをロープに釘付けにするシーンも作りますが、一進一退の展開。

タパレスのパンチも再三クリーンヒットするも、岩佐は上手くもらっているのか大きなダメージがない様子。 

10ラウンドまでの採点は97−92*2/95−94と、三者とも26日に30歳の誕生日を迎える日本人を支持。 

結果論ですが、最後の二つのラウンドを失っても2−1のスプリットで逃げ切れたスコアでした。 

見てるファンも岩佐陣営も採点をそこまで楽観できない、ここまでの展開。11ラウンドはまさしくチャンピオンシップラウンドになると、岩佐も送り出されたはずです。

そこで決めました。 11ラウンド69秒。ドンピシャのタイミングで岩佐の左がタパレスの顎に減り込むと、タフなフィリピン人が今度こそ正真正銘のダウン。

なんとか立ち上がりますが、足元がぐらつきます。ファイティングポーズを取ったものの、マーダフは試合を止めました。

これで、岩佐はWBAのストラップも持つIBF王者ダニー・ローマンへの指名挑戦者のポジションを獲得しました。

WOWOWは「米国になりそう」と見ているように、ローマンのファイトマネーが高騰していることを考えると、もう日本に呼ぶのは難しそうです。

煮え切らない印象が強かった岩佐ですが、今日は積極的に試合を作る姿勢を随所に見せてくれました。今後が楽しみです。