有楽町の東京国際フォーラム。

かつて、この場所にも魅惑的な赤煉瓦の建物がその威容を誇っていました。

東京府庁舎です。

【東京都指定旧跡の案内プレートより】東京市幸橋門内(現在の内幸町一丁目)の旧大和郡山藩邸に解説され、その後1894年(明治27年)に丸の内(現在の有楽町駅前)に新たに建設されました。

1898年に東京市庁舎も完成し、第二次世界大戦中の1943年に東京市と東京府が廃止され東京都が設置されましたが、この建物は戦災で焼失しました。

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現在も「東京府庁舎」の石碑が、時代に置き去りにされたかのように、近代的な東京国際フォーラムの片隅でひっそりと佇んでいます。
東京府庁舎(明治時代)
それにしても、なんて不思議な建物だったことでしょうか。

門柱の黒く見える部分、窓枠周りなどで赤煉瓦が使用されていたと思われます。

赤煉瓦については明治27年竣工となると、明治初期に流行したフランス積みではなくイギリス積みだったのかもしれません。

中央の屋根に抱かれるように白い円に見えるのは時計台。ロシア風とんがり帽子の尖塔の根元に時計台というのも、意表をつくデザインです。
 
戦災で焼失したということは、1894年から半世紀近くもここに建ち続けていたことになります。

丹下健三が設計した現在の都庁は無機質極まる高層ビルですが、この東京府庁舎は妖怪人間が巣食うような怪しい雰囲気が充満しているようです。

それにしても、どっから、どう見ても公務員の職場には見えません。 

いやあ、実物を見てみたかったですね。