MJがひた走るレオン・スピンクスへの物語はついに完結するのか?




ウィリアム・ヒルの見立ては、井上尚弥の勝利が1/10(1.1倍)、ムロジョン・アフマダリエフが6/1(7倍)。

キム・イエジュンやラモン・カルデナスとの試合では、井上の1/100(1.01倍)が叩かれたことを考えると、オッズ上のアフマダリエフはカルデナスらよりも10倍強い相手です。

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井上に勝つことで、対戦相手は何を得られるか?

一つは軽量級ではありない報酬です。

世界王者でも10万ドルに満たない数万ドルのファイトマネーに甘んじることが当たり前の軽量級でも、日本で人気選手と戦えば数10万ドルが保証されます。

二つ目はプロボクサーとしてのプライドが充足されること。

欧米では大きな関心が払われない軽量級でも、日本では大きな会場で多くの観客の前で試合ができることは、ノニト・ドネアをして「これ以上ない喜び」と言わしめました。

そして、三つ目はMJだからのメリット。専門家やマニアからの評価です。

世界的な評価がゼロのキムやカルデナスが井上に勝っていたとしてもフロックで片付けられたはずで、井上の評価を〝丸呑み〟することは出来なかったでしょう。

アマチュアとプロで成果を残してきたMJが井上から勝利をもぎ取ると、Upset Of The Year(年間最大番狂せ)はもちろん、PFPランキングへの一気突入、Fighter Of The Yearにもノミネートされる〝ドミトリー・ビボル現象〟(カネロ・アルバレスに勝利したビボルはFighter Of The Yearも獲得)が巻き起きるのは間違いありません。

また、母国ウズベキスタンでの国民的英雄の地位はさらに固められ、祝賀パレードも催されるかもしれません。

「オリンピックのメダルは(プロのタイトルよりも)大きな価値を持っていたが、私は勝利を期待されていた。しかし、今回ほど厳しい予想が立てられたのは初めて。井上に勝つことがどれほどの価値があるのかが、それだけでもよくわかる」。

母国で、MJは「五輪のメダリストからプロ8戦目で統一王者になった」という共通点から、レオン・スピンクスに並べ称されていますが、物語はまだ完結していないそうです。

レオン・スピンクスは8戦目でUndisputed championになりましたが、MJは2/4のタイトルを手にしただけで、Undisputedではありませんでした。

しかし、プロ16戦目でのUndisputed champion になると4団体時代では史上最短、しかもレオンと同じように大物を食っての栄光を手にします。



試合まであと6日。