世界で最も注目されるスポーツイベントは?
サッカーのW杯や、オリンピックが地球規模の興味・関心を集めているのはその圧倒的な競技人口と、国旗を背負う選手が躍動するからです。

しかし、1970年代以前はボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチも地球的な規模の人気と尊敬を受けていたのです。
ハリウッドまでが寵愛したのはベーブ・ルースではなく、ジャック・デンプシーでした。
デンプシーやロッキー・マルシアノ、モハメド・アリ、彼らは世界中のスポーツファンが知る名前で、彼らよりもインパクトの小さかったジーン・タニーやフロイド・パターソン、ソニー・リストンらもまた世界ヘビー級チャンピオというだけで名前を馳せたのです。
インゲマル・ヨハンソンと聞いても今のファンは誰も知らないでしょう(私もリアルタイムでは知りません)が、それでも現在のESPY賞に匹敵するSportsman of the Yearに選出されるような存在でした。
Sportsman of the Yearに輝いた最後のボクサーはシュガー・レイ・レナードで1981年のこと。もう43年も前の出来事です。
1993年からキックオフしたESPY賞に至っては2021年に大坂なおみ、2022年に大谷翔平が受賞していますがボクサーは、受賞など論外、ノミネートすらされていません。
1980年代のマイク・タイソンも地球規模のビッグネームでしたが、ボクシングそのものの社会的ステイタスは没落、ヘビー級の権威も70年代とは全く異なるものに堕ちていました。
それから現在まで、ボクシング界は一度の盛り返しもないまま低迷を続け、米国ではウエルター級やミドル級がヘビー級よりも稼げる状況まで散見されるようになってしまいます。
ウエルター級こそがPFP、そんなフロイド・メイウェザー史上最高説、マニー・パッキャオの複数階級制覇、テレンス・クロフォードや井上尚弥らのそれぞれのクラスでの〝史上初の4団体統一(Undisputed champion)〟。
ーーーあたかも素晴らしい偉業のように喧伝されていますが、PFPなど所詮は弱者の言い訳、8階級制覇なんてそもそも4団体17階級というスポーツを冒涜する異常事態の中で生み出されたもの、1団体時代はチャンピオンはほとんど例外なくUndisputed championだったのです。
さて、あと半日後に迫ったヘビー級の正当王者(Lineal champion)、リング誌、事実上のUndispeted champion、オレクサンデル・ウシクとタイソン・フューリーのメガファイト。
地球規模で、この試合にどの程度の関心が払われているでしょうか?
さて、専門メディアが「世界ヘビー級タイトルマッチの再戦」について歴史的な振り返りを行っています。
まずは、BOXINGSCENEから、Repeat or revenge: 10 great heavyweight rematches。
① Gene Tunney vs Jack Dempsey: REPEAT
史上最多の12万577人が詰めかけた初戦は、まさかの大番狂せ。再戦ではデンプシーの勝利は確実と見られていました。
このときデンプシーが愛妻エリーに語った"Honey, I forgot to duck."(ダッキングをわすれてただけさ)という言葉は、55年後に暗殺事件に遭ったドナルド・レーガン大統領も心配する妻に同じ言葉を贈りました。
そういうことです。世界ヘビー級チャンピオンの言葉は、すなわち名言や流行語になった、そんな時代が存在したのです。
再戦では有名な「ロングカウント事件」で、デンプシーが連敗。
② Joe Louis vs Max Schmeling: REVENGE
ナチスvsアメリカ、これぞ究極の代理戦争。
反ナチスのシュメリングには可哀想な役回りでした。
③ Rocky Marciano vs Ezzard Charles: REPEAT
初戦の判定勝利からわずか2ヶ月後の再戦。生涯全勝無敗の伝説を作るデンプシーは8ラウンドで決着をつけました。
④ Sonny Liston vs Floyd Patterson: REPEAT
マイク・タイソンの先駆け、1960年代に世界最凶悪の男、ソニー・リストンは無敵に見えました。
カス・ダマトは、リストンを避けていたのは「マフィアとのつながり」と強弁していましたが、実際には「リストンには万に一つも勝てない」と恐れていたからでした。
⑤ Muhammad Ali vs Sonny Liston: REPEAT
サッカーのW杯や、オリンピックが地球規模の興味・関心を集めているのはその圧倒的な競技人口と、国旗を背負う選手が躍動するからです。

しかし、1970年代以前はボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチも地球的な規模の人気と尊敬を受けていたのです。
ハリウッドまでが寵愛したのはベーブ・ルースではなく、ジャック・デンプシーでした。
デンプシーやロッキー・マルシアノ、モハメド・アリ、彼らは世界中のスポーツファンが知る名前で、彼らよりもインパクトの小さかったジーン・タニーやフロイド・パターソン、ソニー・リストンらもまた世界ヘビー級チャンピオというだけで名前を馳せたのです。
インゲマル・ヨハンソンと聞いても今のファンは誰も知らないでしょう(私もリアルタイムでは知りません)が、それでも現在のESPY賞に匹敵するSportsman of the Yearに選出されるような存在でした。
Sportsman of the Yearに輝いた最後のボクサーはシュガー・レイ・レナードで1981年のこと。もう43年も前の出来事です。
1993年からキックオフしたESPY賞に至っては2021年に大坂なおみ、2022年に大谷翔平が受賞していますがボクサーは、受賞など論外、ノミネートすらされていません。
1980年代のマイク・タイソンも地球規模のビッグネームでしたが、ボクシングそのものの社会的ステイタスは没落、ヘビー級の権威も70年代とは全く異なるものに堕ちていました。
それから現在まで、ボクシング界は一度の盛り返しもないまま低迷を続け、米国ではウエルター級やミドル級がヘビー級よりも稼げる状況まで散見されるようになってしまいます。
ウエルター級こそがPFP、そんなフロイド・メイウェザー史上最高説、マニー・パッキャオの複数階級制覇、テレンス・クロフォードや井上尚弥らのそれぞれのクラスでの〝史上初の4団体統一(Undisputed champion)〟。
ーーーあたかも素晴らしい偉業のように喧伝されていますが、PFPなど所詮は弱者の言い訳、8階級制覇なんてそもそも4団体17階級というスポーツを冒涜する異常事態の中で生み出されたもの、1団体時代はチャンピオンはほとんど例外なくUndisputed championだったのです。
さて、あと半日後に迫ったヘビー級の正当王者(Lineal champion)、リング誌、事実上のUndispeted champion、オレクサンデル・ウシクとタイソン・フューリーのメガファイト。
地球規模で、この試合にどの程度の関心が払われているでしょうか?
さて、専門メディアが「世界ヘビー級タイトルマッチの再戦」について歴史的な振り返りを行っています。
まずは、BOXINGSCENEから、Repeat or revenge: 10 great heavyweight rematches。
① Gene Tunney vs Jack Dempsey: REPEAT
September 23, 1926: Tunney W10 Dempsey
September 22, 1927: Tunney W10 Dempsey
史上最多の12万577人が詰めかけた初戦は、まさかの大番狂せ。再戦ではデンプシーの勝利は確実と見られていました。
このときデンプシーが愛妻エリーに語った"Honey, I forgot to duck."(ダッキングをわすれてただけさ)という言葉は、55年後に暗殺事件に遭ったドナルド・レーガン大統領も心配する妻に同じ言葉を贈りました。
そういうことです。世界ヘビー級チャンピオンの言葉は、すなわち名言や流行語になった、そんな時代が存在したのです。
再戦では有名な「ロングカウント事件」で、デンプシーが連敗。
② Joe Louis vs Max Schmeling: REVENGE
June 19, 1936: Schmeling KO10 Louis
June 22, 1938: Louis KO1 Schmeling
ナチスvsアメリカ、これぞ究極の代理戦争。
反ナチスのシュメリングには可哀想な役回りでした。
③ Rocky Marciano vs Ezzard Charles: REPEAT
June 17, 1954: Marciano W15 Charles
September 17, 1954: Marciano KO8 Charles
初戦の判定勝利からわずか2ヶ月後の再戦。生涯全勝無敗の伝説を作るデンプシーは8ラウンドで決着をつけました。
④ Sonny Liston vs Floyd Patterson: REPEAT
September 25, 1962: Liston KO1 Patterson
July 22, 1963: Liston KO1 Patterson
マイク・タイソンの先駆け、1960年代に世界最凶悪の男、ソニー・リストンは無敵に見えました。
カス・ダマトは、リストンを避けていたのは「マフィアとのつながり」と強弁していましたが、実際には「リストンには万に一つも勝てない」と恐れていたからでした。
⑤ Muhammad Ali vs Sonny Liston: REPEAT
February 25, 1964: Ali TKO 7 Liston
May 25, 1965: Ali KO1 Liston
そのリストンを圧倒的不利の予想を覆して大番狂せを起こしたのが、カシアス・クレイ。
今となっては「世の中フシ穴だらけ」と笑いますが、当時は再戦でもリストン有利でした。
⑥ Muhammad Ali vs Leon Spinks: REVENGE
そのリストンを圧倒的不利の予想を覆して大番狂せを起こしたのが、カシアス・クレイ。
今となっては「世の中フシ穴だらけ」と笑いますが、当時は再戦でもリストン有利でした。
⑥ Muhammad Ali vs Leon Spinks: REVENGE
February 15, 1978: Spinks W15 Ali
September 15, 1978: Ali W15 Spinks
モントリオール五輪でライトヘビー級の金メダルを獲ったレオン・スピンクスでも、生きる伝説アリの敵ではないといられていましたが、まさかの陥落。
36歳になったアリ、と勢いに乗る25歳のレオンの再戦は、アリがアンダードッグ。しかし、見事にリベンジ、史上初のヘビー級王座3度返り咲きを果たします。
⑦ Evander Holyfield vs Riddick Bowe: REVENGE
モントリオール五輪でライトヘビー級の金メダルを獲ったレオン・スピンクスでも、生きる伝説アリの敵ではないといられていましたが、まさかの陥落。
36歳になったアリ、と勢いに乗る25歳のレオンの再戦は、アリがアンダードッグ。しかし、見事にリベンジ、史上初のヘビー級王座3度返り咲きを果たします。
⑦ Evander Holyfield vs Riddick Bowe: REVENGE
November 13, 1992: Bowe W12 Holyfield
November 6, 1993: Holyfield W12 Bowe
イベンダー・ホリフィールド、感動の2連戦。
小さくて軽いホリフィールドが、大きくて重いボウを攻め込む姿は、WOWOWエキサイトマッチの最初のヒットでした。
⑨ Lennox Lewis vs Oliver McCall: REVENGE (with an asterisk)
小さくて軽いホリフィールドが、大きくて重いボウを攻め込む姿は、WOWOWエキサイトマッチの最初のヒットでした。
⑧ Evander Holyfield vs Mike Tyson: REPEAT
November 9, 1996: Holyfield TKO11 Tyson
June 28, 1997: Holyfield W DQ3 Tyson
タイソンの弱さが全て曝け出された2試合。
初戦ではBプランを持たないリングIQの低さから、ジリ貧の惨敗。再戦では記者会見から精神薄弱を露呈、試合でも愚行を犯してしまいます。
タイソンの弱さが全て曝け出された2試合。
初戦ではBプランを持たないリングIQの低さから、ジリ貧の惨敗。再戦では記者会見から精神薄弱を露呈、試合でも愚行を犯してしまいます。
⑨ Lennox Lewis vs Oliver McCall: REVENGE (with an asterisk)
September 24, 1994: McCall TKO2 Lewis
February 7, 1997: Lewis TKO 5 McCall
再戦はマッコールが挙動不審のウォーキンぐの末に号泣するという、どう見て良いのかわからない珍事に。
⑩ Lennox Lewis vs Hasim Rahman: REVENGE
再戦はマッコールが挙動不審のウォーキンぐの末に号泣するという、どう見て良いのかわからない珍事に。
⑩ Lennox Lewis vs Hasim Rahman: REVENGE
April 22, 2001: Rahman KO5 Lewis
November 17, 2001: Lewis KO4 Rahman
実力はあってもポカも多かったルイス。
実力はあってもポカも多かったルイス。
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