舞台は、アリゾナ州フェニックス、フットプリントセンター。

前世紀、出張ついでに現在フットプリントセンターを本拠地とするフェニックス・サンズの試合を見ました。しかし、当時私が見たのはフットプリントセンターではなかった気がする…コロコロ名前が変わってウザいわ、ネーミングライツ。



★WBOフェザー級12回戦

©︎ラファエル・エスピノサvs ロベイシ・ラミレス

叩き上げのメキシカンと、エリートアマのキューバ人。

「この組み合わせは意外と少ない。まして再戦となると」(ESPNで解説席に座るマルコ・アントニオ・バレラ)。

叩き上げにしては長身長躯を利したボクシングをマスターしているエスピノサに、超絶エリートアマにしてはコンディショニングを含めて心理面で穴があるラミレス。

初戦では5ラウンドに痛烈なダウンを奪ったラミレス。エスピノサはふらふらの状態で立ち上がるも、ふたたびロープを掴まなければ崩れ落ちるほどの甚大なダメージ。

ラウンド終了間際とはいえ、ストップしなかったクリス・ヤング主審を批判する声も上がっていましたが、それも含めてボクシング。第6ラウンドに深刻なダメージから回復できないままのエスピノサが凄惨に打ち込まれて事故につながっていたら、大きな問題に発展してたのでしょうが、現実はそうではありませんでした。

そして、ワシル・ロマチェンコやギレルモ・リゴンドーではあり得ない、終盤のガス切れで逆転を許した〝ダイヤ〟を守れないエル・トレイン。

オッズは試合当日になってさらに接近。〝遅延〟が目につく電車が5/6(1.83倍)、El Divino〝聖なる〟叩き上げが1/1(2倍)。

「私がメキシカンという贔屓目はあるが、この試合は50−50。エスピノサにも十分勝機がある」(バレラ)。
    




★WBOジュニアライト級12回戦

エマヌエル・ナバレッテ vs オスカル・バルデス



こちらの再戦は、叩き上げの再激突に見える両者のスタイルですが、構図はメインイベントと同じ「エリートアマvs叩き上げ」。

北京・ロンドンと2大会連続オリンピアンのバルデスと、大番狂せでアイザック・ドグボエを沈めてトップ戦線に躍り出たナバレッテ。

両者の共通点はメキシカンという強烈なキーワードに加えて、打たれ強い激闘型のテクニシャン。

アマチュアで204戦(177勝 27敗)、プロで34戦(32勝24KO)2敗と激闘を重ねてきたバルデスは33歳。

まだ20代(29歳)とはいえ、ナバレッテもプロで41戦38勝(31KO)2敗1分。バルデス以上の激闘を繰り広げてきました。

この試合も激闘になるでしょう。そして、忍び寄る劣化の綻びをどちらが見せるのか?あるいはこの試合では見せないのか?

王者ナバレッテが3/10(1.3倍)、挑戦者バルデスが5/2(3.5倍)。こちらはRepeat(返り討ち)の可能性が大きいと見られています。