PFPが階級を無視する評価であるのなら、階級を無視して重くて大きな相手と実際に戦い勝利しているファイターこそがPFPキングではないか?

このブログでも繰り返し書いてきましたが、クルーザー級のUndisputed champion オレクサンデル・ウシクはヘビー転向後、タイトロープを渡るようなギリギリの戦いが目立つにもかかわらず、多くのメディアでPFPの1位評価を受けているのはまさに「階級を無視して重くて大きな相手と実際に戦っている」からです。

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もし、ウシクがジュニアフェザー級で同じ内容の試合をしていたなら、歯牙にもかけられていないでしょう。

さらに、ウシクがクルーザー級を経由せずに最初からヘビー級で戦い〝あのザマ〟だったなら、やはりPFP論議の俎上に上がるはずもなく、それどころか穴王者の烙印を推されているかもしれません。

現実に、ウシクよりも明白な内容でヘビー級に君臨していた無敗時代のアンソニー・ジョシュアやタイソン・フューリー、デオンティ・ワイルダーをPFPに数えていたメディアは少数派でした。

ジョシュアやフューリーはヘビー級でも体格に恵まれていましたが、ワイルダーは身長こそ見劣りしないものの体重はブリッジャー級にも満たないことが当たり前の〝超軽量級〟でした。

もし、かつて語っていたように「クルーザー級に落とすのは簡単」というワイルダーがクルーザー級王者を経由してからヘビー級に進出、あの破竹のKO劇を繰り広げていたなら、間違いなくPFP1位評価に浴していました。

もちろん、PFPの矛盾点を指摘しても仕方がありません。そもそもが矛盾と倒錯の妄想から立ち上がり、4団体17階級時代になって多くのメディアが定期的にランキングされるようになったものです。

例えば、最も早くからPFPを定期発表していたリング誌が毎月更新していたのは1990年から。廃刊によって、現在はデジタルバージョンのみになっていますが、これは2010年から。

井上尚弥を「日本ボクシング史上初のPFP1位」という表現が、大きな誤解を招くことがお分かりでしょう。

「2010年から始まったリング誌PFPで初めて1位になった」が正確です。

さて「ウシクこそが本物のPFP」と、多くのメディアが評価するウクライナ人の評価は正しいのでしょうか?

そもそもが幻覚の妄想でしかないPFPに正しいも間違っているもないのですが…。

そもそも、ヘビー級人気の陰に隠れたシュガー・レイ・ロビンソンを賞賛するツールとして知られるようになったPFPは「弱者の言い訳」という性格が色濃い考え方です。

強者(ヘビー級)は現実世界で、弱者は妄想世界(PFP)で評価するという、一定の棲み分けがなされていました。

海外で多く聞かれる「軽量級に贔屓しすぎ」という批判は的外れです。弱者の言い訳なのですから、ヘビー級に冷たく、軽量級に甘いのは当然です。



さて、本題です。