6. 山田

>>5
ワタシはボクシングはもう終わった、次のチャンスは無い、と思います。

もし、ボクシングがプライドを取り戻すチャンスがあるとすればフューリーがガヌーと同じパフォーマンスをするしか無いとおもいませんか?

誰もが妄想する事すらしないですが、フューリーがMMA初挑戦でガヌーを判定まで持ち込むしか無いと。

もちろんフューリーが勝利すれば…
そんな事はありえませんね。

次もボクサーが有利なルールで図々しく試合するだけで(フューリーでもウシクでも、井上でも)、どんな結果でもボクシングの敗北では無いでしょうか?

タイソンフューリーは世界最強のボクサーです。
ワタシも悔しいですが、ガヌーを最大限に評価しましょう。

どんなボクシング世界チャンピオンでもガヌーと同じ事をMMAではできないのですから。

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*******かつて、米国では子供たちが虐められないように、代表的な護身術、つまり最強の格闘技の一つとして父親がボクシングを習わせることがありました。

総合格闘技が本格的な発展を見せるまでは、ボクシング、つまりは世界ヘビー級チャンピオンは世界最強の男だったのです。

「ヘビー級以外の階級ならキックボクシングやマーシャルアーツが攻撃手段の多さでボクサーに勝てるだろうが、ヘビー級になるとどんな格闘技もボクシングには勝てない」…エディ・タウンゼントの何の根拠もない直感的な見立てでも、多くの人が頷いていた、そんな時代があったのです。

戦場や街中の護身で、最も有効な格闘技がボクシングでないことは、誰が考えても明らかです。

そして、二つのナックルパートだけで戦う原始的なボクシングは、他の格闘技からの進出を受けやすい性格も持っています。

多くのマーシャルアーツやキックボクシングの選手がボクシングの練習を当たり前に取り入れていることからも、それがよくわかります。

日本ではJBCがお花畑を囲って、他の格闘技との交流を許していませんが、世界的にはボクサーでありマーシャルアーツファイターでもある選手は数えきれません。

ボクシングが他の格闘技のファイターを惹きつける磁力は、自分たちの競技に活かせるからという理由だけではありません。

ボクシングは他の格闘技よりも歴史や文化が豊穣で、古くから五輪競技にも採用されてきました。

それゆえに、ボクシングの社会的ステイタスと選手報酬は他の格闘技とは一線を画してきたのです。

そして、それはすなわち競技レベルの高さに直結しました。

もし、モハメド・アリvsアントニオ猪木がボクシングルールで行われていたら、猪木は初回でKOされていたはずです。

私たちがボクシングを愛する理由は「単純に好き」ということが一番でしょうが、心のどこかに「他の格闘技とはレベルが違う」という優位性のお花畑を、無意識のうちに栽培していたのかもしれません。

そこはレベルの低い他の格闘技のファイターが足を踏み入れる事など出来るはずもない綺麗なお花畑でした。…そのはずでした。

現役の世界ヘビー級チャンピオンが、ボクシングルールでの敗北が許されるとしたら、その相手はボクシング・ヘビー級の世界ランカーだけ。…そのはずでした。


タイソン・フューリーは負けたわけではありません、ジャッジから2-1の支持を受けました。

しかし、ボクシングファンが絶対に犯されるわけがないと信じ切っていたお花畑は、卑しいマーシャルアーツのファイターに、間違いなく踏み躙られてしまったのでした。

ガヌーとフューリー、どちらがアスリートとしての魂を真っ直ぐ純真に燃やして、砂漠のリングに立ったのかは明らかです。

それでも、そんなこととは関係なしに、世界ヘビー級チャンピオンはボクシングルールである限り、誰が相手でも圧勝しなければならなかったのです。

それにしても…私たちが心の奥で育てていたと勝手に信じているお花畑、そもそもそんなものが21世紀に存在したのでしょうか?

米国よりもマシといわれる日本のボクシングのステイタスですが、一般紙のスポーツ欄で扱われるという以外に、他の格闘技に対する優位性が何かあるでしょうか?

昨年、東京ドームをフルハウスにしたTHE MATCHはキックボクシングの試合でした。

村田諒太や井上尚弥よりも先に、キックボクシングが東京ドームでイベントを打ったのです。

井上の試合とRIZIN、リングサイド席の値段はどちらが高いでしょうか?


もちろん、10代の半ばからリング誌を貪り読んできた私のボクシングに対する愛憎には、何の変わりもありません。

たとえ最強の格闘技でなくても、自分たちのルールでよそ者に倒されても、歴史の浅い他の格闘技よりも人気がなくても、ぜんぶどうでも良いことです。

それらは、二つのナックルパートを対戦相手の急所にいかに打ち込むか、それを競うボクシングの魅力、面白さとは何の関係もない雑音です。


すでに、ガヌーの次の対戦相手にデオンテイ・ワイルダーの名前も挙がっています。

実現したら、フューリーを倒したガヌーに対して、ボクシング界最強のビッグパンチャーはアンダードッグの屈辱を味わうかもしれません。

それでも良いと思います。ガヌーはプロボクサーに転向すべきです。

まだ、ボクサー・ガヌーを見ていませんが、私もファンになるかもしれません。

第二、第三のガヌーが出現すると、他の格闘技からボクシングのスター選手を目指す流れが澱んで、止まってしまう、もう誰もボクシングを尊敬しない時代がやって来るかもしれません。

それは、この格闘技の死を意味することですから、考えたくはありませんが…。