ジーザス・クライスト(JC)・スーパースター。
Julio Cesar (フリオ・セサール)をJesus Christ (イエス・キリスト)の名にもじった〝JCスーパースター〟チャベスは、最も恐れ多い渾名を頂くファイターで間違いありません。
「シュガー」やら「ハンズ・オブ・ストーン」が恐れ多いとか、もはやそんなレベルではありません。
さて、さて、そのチャベスです。
あのカネロ・アルバレスが何階級制覇しようが、完全統一王者になろうが、フリオ・セサール・チャベスが腰掛けたままのメキシコ史上最強の座は微動だにしません。
JCスーパースター(このブログではイエス・キリストではなくチャベスのことだけを指します)が初めて獲った世界タイトルはWBCジュニアライト級。1984年9月13日のことでした。
同胞のマリオ・マルチネスと争って8ラウンドTKO勝利。
このとき、チャベスは22歳でしたが、すでに43戦(全勝37KO)のキャリアを積み上げていました。そして、驚くべきことに、マルチネスはまだ19歳でした。
このタイトルはルーベン・カスティージョ、ロジャー・メイウェザー、ロッキー・ロックリッジらを相手に9連続防衛。
1987年11月21日、WBAライト級王者エドウィン・ロサリオとの「メキシコ対プエルトリコ」のビッグファイトを11回TKOで制して2階級制覇。このとき55戦全勝46KO。チャベスはまだ25歳。ロサリオは24歳でした。
1988年10月29日には、同胞のWBC王者ホセ・ルイス・ラミレスとの統一戦にも勝利。ロベルト・デュラン以来、10年ぶりにWBAとWBCタイトルを統一します。
この年、WBOが設立されましたがまだ「第4勢力」とは認められていませんでした。
しかし、1983年に発足したIBFはその地歩を固めており、ライト級にグレグ・ホーゲンを抱えていたため、チャベスはUndisputed Championではありませんでした。
さらに1989年5月13日、ジュニアライト級時代に快勝しているロジャー・メイウェザーのWBCジュニアウェルター級タイトルのタイトルを10ラウンドで強奪、メキシコ史上初の3階級制覇に成功します。
このとき、チャベスは26歳、戦績は62戦全勝49KO。
JCスーパースターの3階級制覇は一つが決定戦、二つがジュニア階級でした。しかし、そのことが少しでも伝説の業績に影を落とすと考える人は皆無でしょう。
先週、2階級制覇に成功した中谷潤人もフライ、ジュニアバンタム、いずれも決定戦に勝利して王者に就きましたが、やはりこれを批判する人は1人もいないでしょう。
強いやつは強い。それだけです。
中谷は現在25歳、チャベスより1年遅い2階級制覇です。
対戦相手の質となるといくらなんでも比べる相手が悪すぎますが、中谷がKOしてきたジーメル・マグラモ、アンヘル・アコスタ、フランシスコ・ロドリゲスJr.、そしてアンドリュー・モロニーは全員がTransnational Boxing Rankings Boardやリング誌、ESPNのまともな世界ランキングに名前を刻んでいた強豪です。
日本人の強豪ともしっかり拳を交えており、25戦全勝19KOは非常に濃厚な戦績です。

最寄駅に、先週の2階級制覇成功を讃える横断幕がかけられている…とは思いませんでしたが、ジムには何かしらデコレーションが施されていると期待していました。
海外でまだ1週間も経っていないだけに、これからなのかもしれません。
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